

そのような疑問に答えます。
もくじ
インデックス投資とは
インデックス投資とは、資産運用の中の「投資信託」と呼ばれる金融商品で運用します。
投資信託は「インデックスファンド」と「アクティブファンド」に分けられ、インデックスファンドで運用することをインデックス投資といいます。
メモ
●インデックスファンド:日経平均株価やS&P500などの指標(インデックス)に連動した投資信託
●アクティブファンド:ファンドマネージャーが試行錯誤しインデックスを上回る成績を目指す投資信託
例えるなら、バットを短く持ってミート重視のバッティングがインデックスファンドで、強振でホームラン狙いなのがアクティブファンドです。
インデックス投資の魅力
インデックス投資には以下の魅力があります。
・低コストな商品が多い
・ほったらかしでいい(本業に集中できる)
・ファンド単体で分散投資できている
・インデックス運用の成績はアクティブ運用を上回る
・iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇で利用できる
・ポイントや100円からでも購入できる
・国民の年金積立金もインデックス投資で増やしている
順番に見ていきましょう。
低コストな商品が多い
投資信託はファンドマネージャーに運用を委託するため信託報酬というランニングコストがかかります。
ファンドマネージャーが試行錯誤するアクティブファンドに比べて、インデックスファンドは指標に連動させるだけなので手間がかからないため信託報酬は非常に安いです。
安いといっても長期で運用することが多いインデックスファンドにおいてランニングコストとなる信託報酬は重要な要素です。
ファンドによって信託報酬には差があるため、商品選びの際は必ず信託報酬を確認しましょう。
ほったらかしでいい(本業に集中できる)
インデックスファンドは長期で積立ててじっくり育てる商品です。
日々の値動きに一喜一憂するものではないため、一度注文を設定すればあとはほったらかしでOKです。
本業や日常生活の時間を奪われることもなく、難しい知識も不要です。
投資家というと、チャートみたいなのをずっとチェックしているイメージかもしれませんが、あれはごく一部のデイトレーダーやプロ投資家だけです。
ファンド単体で分散投資できている
投資の世界において『卵をひとつのカゴに盛るな』という超有名な格言があります。
ひとつのカゴでは壊れたら全部の卵が割れてしまうので複数のカゴに分散させるべしという意味です。
個別株などへの投資と違い、投資信託はひとつのファンドの中で複数の株式や債券に分散投資されています。
インデックス運用の成績はアクティブ運用を上回る
ホームラン狙いのアクティブファンドに魅力を感じる方もいるかと思います。
ですがこれまでの実績では大半のアクティブファンドはインデックスファンドに成績で負けているのが現実です。
手間ひまがかかるアクティブファンドはやはりコストが高く、それを補う成績がなかなか出せないのです。
年棒ばっかり高くてめったに打たない助っ人外国人ていっぱいいますよね。
iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇で利用できる
近年は政府も『貯蓄から投資へ』のスローガンを掲げ、国民へ投資を促す動きが進んでいます。
本来、株式投資などで得た利益には約20%の税金がかかりますが、投資を促すために税制優遇されたおトクな制度が現れています。
その筆頭がiDeCoとつみたてNISAです。
iDeCoとは
掛金を自分で運用しながら積み立て60歳以降に一時金または年金で受け取る年金制度のことです。
掛金は全額所得控除となるため節税にもなります。
なお、iDeCoについて詳しくは「iDeCoで節税しながら老後資金を貯めよう」をご覧ください。
つみたてNISAとは
長期・積立・分散投資が目的の制度です。年間40万円までの投資にかかる運用益が最大20年間非課税になります。まさにインデックス投資をするためのような制度です。
ポイントや100円からでも購入できる
金融機関にもよりますが、投資信託は100円から買うことができます。
ネット証券ならスマホ1台で口座開設から注文まで全て行えるので忙しい方でも簡単に始めることができます。
しかも楽天証券なら楽天ポイントでも投資ができます。
お金を使わず投資体験ができて勉強にもなるので、初心者の方はポイント投資からデビューするのも非常にオススメです。
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国民の年金積立金もインデックス投資で増やしている
我々が収めた年金は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という団体がインデックスファンドで運用しています。
リーマンショックなどを経ても年率3%、収益67.9兆円という好成績です。
国民の年金という責任重大な資金もインデックスファンドなら安定感バツグンなのです。
インデックス投資はこんな人にオススメ
インデックス投資は基本的にどんな人にもオススメではありますが、その中でも特に向いているのは以下のような方々です。
・投資をしたことがない
・でも貯金だけでは将来は不安
・でも勉強はしたくない
・仕事が忙しくて勉強する時間もない
・あまり損はしたくない
・まだ若いならなおさら
少額からほったらかしでプロが運用してくれるので、忙しくて投資の勉強や個別銘柄の選定をする時間が取れない人にはうってつけの運用方法なのです。
私はこつこつインデックス投資を行っていますが2019年の成績は幸いプラスで終えることができました。
インデックスの種類
ひと口にインデックスファンドと言っても連動する指標は様々です。
ここでは、世界の主要な指標を紹介します。
指標 | 国 | 構成内容 |
日経平均株価 | 日本 | 東証1部に上場している銘柄のうち代表的な225銘柄で構成(日経225) |
TOPIX | 日本 | 東証1部に上場している全銘柄(約2000社)で構成 |
JPX日経インデックス400 | 日本 | 東証1部2部マザーズジャスダックなどから選ばれた優良な400社で構成 |
NYダウ | アメリカ | ウォールストリートジャーナルを発行しているダウ・ジョーンズ社が選んだ30社で構成 |
S&P500 | アメリカ | アメリカの証券取引所に上場された代表的な500銘柄で構成 |
ナスダック指数 | アメリカ | ナスダックに上場する全銘柄で構成 |
FTSE100 | イギリス | ロンドン証券取引所(LSE)に上場する銘柄のうち時価総額上位100銘柄で構成 |
DAX指数 | ドイツ | フランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要30銘柄で構成 |
CAC指数 | フランス | ユーロネクスト・パリに上場する銘柄のうち時価総額上位40銘柄で構成 |
上海総合指数 | 中国 | 上海証券取引所に上場する全銘柄で構成 |
香港ハンセン指数 | 香港 | 香港証券取引所で売買される銘柄のうち主要50銘柄で構成。 |
MSCIワールドインデックス | 世界 | アメリカのMSCI社が算出、公表。日本を含む世界の先進国23か国の株式で構成 |
S&P500指数は最近アツい指数ですね。連動するファンドもどんどん増えています。
インデックス投資の注意点
インデックス投資は指標に連動するためどれも大差ないと考えがちですが、いくつか抑えておくべきポイントがあるので紹介します。
投資対象を把握する
株式指標の種類については先述しましたが、インデックスファンドは株式だけでなく債券や不動産などに投資する商品もあります。
これらをミックスしたバランス型ファンドという商品もあります。
投資信託を購入する際には必ず「目論見書(もくろみしょ)」という重要事項が記載されたものが展開されます。
自分が購入するファンドがどこの何にどのくらいの割合で投資しているのか必ず把握しましょう。
コストを把握する
基本的に投資信託には3種類の手数料が存在します。
①買付手数料
投資信託を購入する際に証券会社に支払う手数料。
②信託報酬
投資信託を運用・管理にかかる諸費用
③信託財産留保額
投資信託を解約する際にかかる費用
iDeCoやNISAのインデックスファンドに限って言えば、①と③は(私の知る限り)無料ですが、②信託報酬はファンドによって差があります。
これも「目論見書」や販売サイトで確認できるので必ず確認しましょう。(私が選んでいるのは0.09~0.1%代のファンドです)
異常に高いものはぼったくりファンドの可能性大なので関わらないようにしましょう。
日々の値動きに一喜一憂しない
インデックス投資は長期でほったらかし運用をして複利効果で雪だるま式に資産を増やす手法です。
短期の値動きに敏感になってすぐ手放していては勝てる勝負も勝てなくなります。
むしろ、値下がりした時は安く買えるいい機会と捉えなくてはいけません。
複利効果について詳しくは「効率的にお金を増やすには複利の力を利用するべし」をご覧ください。
まとめ
インデックス投資は忙しい投資初心者にうってつけの運用方法。
今はiDeCoとつみたてNISAなどでおトクな運用環境も用意されている。
ぼったくりファンドも存在するのでネット証券の信託報酬が安いファンドを選ぼう。
さいごに
幼い頃、正月にお年玉をもらった際に母親から『大事に貯金しておきなさい』と言われませんでしたか?
これからの時代は『大事にインデックス投資しなさい』が正解なのです。
今回は以上です。