教養・哲学

西野亮廣『革命のファンファーレ』要約・感想【君は聞こえてるか?】

西野亮廣『革命のファンファーレ』要約・感想【君は聞こえてるか?】

 

キングコング西野さんの『革命のファンファーレ』の要約・感想が知りたい。
常識をアップデートしたい。
そんな疑問に答える記事です。

 

この記事で分かること

  • 『革命のファンファーレ』の要約・感想レビューが分かる
  • これからの時代に必要な考え方が分かる

 

本書は、絵本業界で30万部という桁違いのメガヒットを記録した絵本「えんとつ町のプペル」を

  • どうやって作って
  • どうやって宣伝して
  • どうやって売ったか

を作者であるキングコング西野さんの経験をもとに、現代の「広告戦略」として落とし込んだ1冊です。

お金と広告への考え方がガラッと変わりますよ。

 

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では一緒に「革命の音」を聴いてみましょう。

 

 

 

『革命のファンファーレ』の基本情報【情報革命が直撃してる】

 

まずは『革命のファンファーレ』の基本情報について見ていきます。

書名 :革命のファンファーレ 現代のお金と広告
著者 :西野 亮廣
出版月:2017/10/4
出版社:幻冬舎
定価 :¥1,527 (税込)

 

ご存知の方も多いと思いますが、著者である西野亮廣さんのプロフィールは以下の通り。

1980年兵庫県生まれ。芸人。
著書に、絵本『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』『えんとつ町のプペル』、小説『グッド・コマーシャル』、ビジネス書『魔法のコンパス』があり、全作ベストセラーとなっている。

-Amazon著者紹介情報より抜粋-

 

革命のファンファーレは鳴った。あなたは聞こえてるか?

西野さんは読者にそう問いかけます。

  • モノの売り方が変わり
  • 働き方が変わり
  • お金の形が変わり
  • 常識が変わり
  • 道徳が変わっていく

情報革命が直撃した現代を我々はどう生きていけばいいのか・・。

 

それでは本書の要約を見ていきましょう。

 

 

『革命のファンファーレ』の要約【常識をアップデートしよう】

『革命のファンファーレ』の要約【常識をアップデートしよう】

 

①「お金」よりも「信用」が大事

本書で一番よく言われていたのが、「信用を稼げ」ということ。

これからは「お金持ち」ではなく「信用持ち」が時代を獲ると西野さんは断言しています。

なぜなら、お金は信用に換えられないが、信用はお金に換えられるから

 

インターネットで世界中が繋がり、クラウドファンディングやオンラインサロンなども「信用をお金化する装置」のひとつです。

まもなく、個人の信用そのものが売り物となる職業が出てくるとも言ってます。

 

②正直者がバカを見る時代は終わった

信用を得るための1つの手段が嘘をつかないということ。

西野さんは、スポンサーのために不味いものを美味いと言うようなことは絶対しないと言います。

なぜなら、情報が溢れている現代では嘘をついてることはすぐ分かるから

  • スポンサーに気に入られて信用を失うよりも
  • スポンサーに嫌われても信用を得る

嘘つきは信用とお金が離れてキチンと痛い目にあう時代。

 

③好感度と信用は違う

好感度が高い=信用できると思われがちですが実際は逆のことが多いそうです。

不味いものを美味いと言って好感度が上がっても、それによって信用は失ってるということがよくあります。

 

とはいえ、なんでも正直に言えたら苦労しないよ!という方がほとんどのはず。

嘘をつく理由は、”嘘をつかざるを得ない環境にいるから”というのが西野さんの考え方です。

正直に言える環境に身を置けば嘘つく必要はなくなります

西野さんの場合は、正直に言うことで信用が得られ、オンラインサロンの会員が増える環境が味方していたから。

 

④アンチを手放してはならない

好感度を気にしないだけにアンチの多さもトップクラス。

西野さんの行動に突っかかってくる批判コメントは片っ端からリツイート&シェアして、敢えて批判派で徒党を組ませるそうです。

議論ほどコスパのいい宣伝はないと言います。

後ろめたいことさえしてなければ反対派のエネルギーほど使えるものはないのです。

とはいえ、オセロで言うとこの「角」は取っているので最後は自分の色にできることも分かってます

 

⑤職業(肩書き)を1つに絞るな

上の世代の人たちは「職業は永遠に続く」という前提で話をしがちですが、もうそんな時代ではないと言います。

  • Amazonの登場で本屋さんが潰れたり
  • 自動運転が進めばタクシードライバーは必要なくなる

20年前は、本屋さんやタクシードライバーがいなくなるなんて想像もしなかったはずです。

 

そして、副業・兼業・転職が常識になりつつあります

親世代の常識は「お金=ストレスの対価」ですが、ストレスのかかる仕事はどんどんロボット化されていくので、好きなことしか残らなくなります。

好きなことを仕事化するしか道は残されていない、ということ。

多くの親や先生は革命のファンファーレが聞こえてないので、この波の乗り方を知りません

 

⑥絵本を分業制でつくる

映画もアニメも漫画も分業制なのになぜ絵本はみな1人でつくるのか・・。

西野さんは、その原因を「市場規模が小さいことによる資金不足」と仮説を立てます。

 

つまり、お金さえあれば分業制にできるいうこと

そこで西野さんはクラウドファンディングで資金を集めつつ、

  • キャラクターデザインの専門家
  • 空の絵を描く専門家

といった感じの分業制で「えんとつ町のプペル」をつくり、結果的に大ヒットとなるのでした。

 

⑦絵本をネットで無料公開

絵本『えんとつ町のプペル」をネット上で無料公開したら数万件の批判が届いたそうですが、結果的に売り上げは上がったそうです。

なぜなら、世のお母さんたちは「知らない話」の絵本は買わないから

いつの時代も絵本コーナーにある本が変わらないのはそのためです。

「絵本はネタバレして初めてスタートラインに立てる」と西野さんは考えたわけです。

一見無料のようでも、マネタイズのタイミングを後ろにズラしてるだけの話なのでした。

 

⑧作品を「おみやげ」にする

生活必需品でない「作品」は頻繁に買われるものではありませんが、これが「おみやげ」になると人々はあっさり購入します。

 

旅先なら、どこの誰がつくったか分からないマーライオンの置き物も売れるんです。

 

「作品」にはお金を出さなくても「思い出」にはお金を出す、という仮説が生まれます。

 

そこで西野さんは絵本「えんとつ町のプペル」の個展を開催し、絵本を「おみやげ化」したところ飛ぶように売れたそうです。

モノは体験に紐付ければ売れる、というコト。

 

 

『革命のファンファーレ』の感想

一番勉強になったのは、西野さんの常識に縛られない考え方。

僕は特に絵本を描いてるわけでもなく、クラウドファンディングをしてるわけでもありませんが、西野さんの考えや行動から見習う点は沢山ありました。

  • 過去の常識を疑い
  • 原因を探りつつ
  • 仮説を立てて
  • 行動する

といったプロセスはどの分野にも必要なことだと思います。

「常識のアップデートを止めてはならない」

 

また、何か自分の「作品」をつくってる人には特に参考になる点が多いはずです。

  • どう作って
  • どう宣伝して
  • どうマネタイズするか

多くのヒントが得られる本だと思います。

 

 

まとめ:行動することに勇気は必要ない

まとめ:行動することに勇気は必要ない

 

今回はキングコング西野亮廣さんの著書『革命のファンファーレ』の要約をまとめました。

最後に要点を振り返って終わりしますね。

  1. 「お金」よりも「信用」が大事
    ⇒信用はお金に換えられる
  2. 正直者がバカを見る時代は終わった
    ⇒嘘つきはキチンと痛い目にあう時代
  3. 好感度と信用は違う
    ⇒正直に言える環境に身を置く
  4. アンチを手放してはならない
    ⇒反対派のエネルギーは宣伝に使える
  5. 職業(肩書き)を1つに絞るな
    ⇒好きなことを仕事化するしかない
  6. 絵本を分業制でつくる
    ⇒資金不足を解消すれば分業できる
  7. 絵本をネットで無料公開
    ⇒絵本はネタバレがスタートライン
  8. 作品を「おみやげ」にする
    ⇒モノは体験に紐付ければ売れる

 

絵本の作り方や売り方などは自分には直接関係のない話と思って読んでましたが、総じて大事なことは

  • 情報
  • 信用
  • 覚悟
  • 行動

といった要素であり、どんなビジネスパーソンにも落とし込める内容でした。

 

あとがきの西野さんの言葉を引用します。

行動しない人間は自分が行動しない理由をすぐに「勇気」のせいにする。

これは違う。大間違いだ。行動することに勇気は必要ない。

今あなたが行動できていない理由は、情報収集をサボっているせいだ。

一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなくロジカルシンキングだ。

情報は行動する人間に集まり、さらなる行動を生み、また情報が集まってくる。行動の連鎖だ。

行動しよう。失敗したら取り返せばいい。

大丈夫。

 

長くなりましたが、まだまだ本編は盛りだくさんの内容です。

「革命の音」を聴きたい方はいちど本書を手に取ってみることをオススメします。

 

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今回は以上です。

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