
そんな疑問に答えます。
ちなみに、金融リテラシーが低い人の特徴も記事にしているのでよかったらどうぞ。
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日本人は金融リテラシーが低い?3つの原因と8つの特徴【対策あり】
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もくじ
金融リテラシーの高さ・低さが表れる5つの質問
下記は、2019年に金融広報中央委員会が実施した金融リテラシー調査で用いられた質問の一部です。せっかくなので少し考えてみましょう。(正解があるわけではありません。)
質問1
あなたは、新聞、雑誌、テレビ、インターネットなどを通じて、金融・経済情報をどのくらい見ていますか。
1. ほぼ毎日
2. 週に1回程度
3. 月に1回程度
4. 上記より少ない頻度
5. まったくみない
質問2
請求書の期日に遅れずに支払いをしていますか。
1.できている
2.どちらともいえない
3.できていない
質問3
株式・投資信託・外貨預金などの金融商品を購入したことはありますか。購入した際には、商品性(元本保証や手数料の有無、どんなリスクがあるか等)をどの程度理解していましたか。
<購入したことがある>
1.人に教えられるくらい詳しく理解していた
2.ある程度は理解していた
3.あまり理解していなかった
4.理解していなかった
<購入したことがない>
5.購入したことはない
質問4
10万円を投資すると、半々の確率で2万円の値上がり益か、1万円の値下がり損のいずれかが発生するとします。あなたならどうしますか。
1. 投資する
2. 投資しない
質問5
類似する商品が複数あるとき、自分が「良い」と思ったものと「これが一番売れている」と勧められたもの、どちらを買うことが多いですか。
1.自分が「良い」と思ったもの
2.どちらともいえない
3.「これが一番売れている」と勧められたもの
いかかでしたか?
これ以外にもあと50コほどの質問がありましたが、金融リテラシーの高さによって回答に差が開いたのは上記の5つのようです。
なんとなく、金融リテラシーが高い人の特徴がイメージできたんじゃないでしょうか。
なお、詳細な調査結果が知りたい方は、知るぽると公式サイトで確認できますよ。
金融リテラシーが高い人の5つの特徴
金融リテラシー調査の結果によると、金融リテラシーが高い人の特徴は以下の通りです。
個人的にはかなり芯を食った内容だと思いました。
この特徴5つについて、僕の意見を混ぜつつ解説したいと思います。
1.金融経済情報を見る頻度が高い
質問1では約3割が「ほぼ毎日」と回答したものの、約半分は「月1回以下」という調査結果でした。
経済情報を見ただけで金融リテラシーが上がるわけではないですが、金融リテラシーが高い人は資産運用などにも積極的になりがちなのでおのずと経済情報を見に行くようになります。
過去の僕は日経平均とTOPIXの違いもよく分からないレベルでしたが、投資を始めたら勝手に経済情報を見に行くようになりました。
僕の場合は楽天証券の「iSPEED」というアプリで情報収集しています。
自分が知りたい株価指数や銘柄を見やすい形で自由に配置できるので、iSPEEDを見るだけで欲しい情報を短時間で確認できます。
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資本主義経済の世の中、証券口座なくして富を手にするのはスーパーハードモードですよ。
2.家計管理をしっかり行っている
金融リテラシーが高い人は家計管理をしっかり行っています。
と言ってもレシートを保管しつつ夜な夜な家計簿をつけるような昭和の家計管理じゃないですよ。
フィンテックが進んだ現代では、クレカや電子マネーで決済すればスマホアプリと連携し自動的に家計簿が作られるので、面倒くさがりな僕でもちゃんと家計管理ができています。
いろいろな家計簿アプリがありますが、僕はマネーフォワードというアプリが一番使いやすいです。

そう言って現金払いを続けてる人が実は一番使い過ぎているかもしれませんね。
3.金融商品の内容を理解したうえで商品を選択している
「楽天ポイント運用」という楽天ポイントを使ってアクティブかバランスのどちらかのコースに投資体験ができるサービスがあります。
僕のまわりでも何人か投資しているため、”それってどこに投資してるの?”と聞いてみますが知ってる人を見たことがありません。
まぁポイントで気軽に投資体験する趣旨のサービスなのであまり深く考える人はいなそうですが、せっかくなら投資先などの情報も踏まえた上で体験した方が金融リテラシーが上がると思います。

楽天ポイント運用の投資先は
【アクティブコース】
「楽天インデックスバランスファンド(株式重視型)」という投資信託と同じ値動きをする。
投資先は全世界株式に70%、先進国債券に30%の割合でランニングコストとなる信託報酬は0.233%。
【バランスコース】
「楽天インデックスバランスファンド(債券重視型)」という投資信託と同じ値動きをする。
投資先は全世界株式に30%、先進国債券に70%の割合でランニングコストとなる信託報酬は0.261%。
4.損失回避傾向が低い
心理学や行動経済学の話になってしまいますが、人は無意識に得することよりも損しないことを優先する性質があり、これを「損失回避の法則」と言います。
日本人が保険大好きなのも損失回避の心理が強いからと考えられます。
質問4の場合で考えると、
- 2万円得する
- 1万円損する
この確率が半々なので得する可能性が高いことになりますが、損失回避の法則が発動して”投資しない”を選ぶ人が少なくないわけです。
金融リテラシーが高い人はこれが「プラスサムゲーム」ということがすぐにわかるため”投資する”を選ぶはずです。
損失のリスクはあるけど許容できる範囲のリスクであり、それ以上のリターンが期待できるなら投資すべきという話ですね。
なお、「今買わなきゃ損だ!」と思わせるようなセールス手法は損失回避心理を利用したもののひとつなので騙されないように気をつけましょう。
とはいえ、当たり前ですが損失回避をしなければいいという訳ではありません。
- 1万円得する
- 2万円損する
この確率が半々なら損する可能性の方が高いマイナスサムゲームになるので投資しないのが正解です。

5.横並び意識が低い
日本人は横並び意識が強い民族と言われています。
- 当店人気No.1
- みんなが持ってる
そのような売り文句が一番効果があるそうです。
金融リテラシーが高い人は他人の行動に関係なく自分が良いと思ったものにリソースを使いがちです。
- 仕事は終わったけどみんなが残業してるから自分も残業する
- 内容は分からないけどみんなが保険に入ってるから自分も入る
- 金利は分からないけどみんなメガバンク使ってるから自分もメガバンク
- お金減ったら嫌だしまわりに投資している人はいないから自分もやらない
- コーラが飲みたいのに乾杯の時だけビールを飲む
上記に心当たりがある場合は横並び意識が働いてる可能性ありですよ。
かつての日本にはダバダ~ダバダ~♪といいながらコーヒーを飲む「違いの分かる男」がいましたが、おそらく彼らは金融リテラシーも高いんでしょうね。
まとめ:金融リテラシーの高さは知識よりも行動や考え方が大事
今回は、金融リテラシーが高い人の特徴を金融リテラシー調査の結果を元に解説しました。
金融リテラシーが高い人の特徴
- 金融経済情報を見る頻度が高い
- 家計管理をしっかり行っている
- 金融商品の内容を理解したうえで商品を選択している
- 損失回避傾向が低い
- 横並び意識が低い
要するに、
家計管理をしつつタネ銭を増やして
周りの人たちに惑わされず
内容を理解した上でプラスサムゲームに投資して
金融経済情報にも敏感になる
この積み重ねで”違いのわかる男”になっていくわけですね。
金融リテラシーは知識が必要だと思っている人も多いですが、それよりも大事なのは行動や考え方だと思います。知識はその後からでもついてきますからね。
初心者にオススメの投資の始め方は以下の記事で紹介しているのでよかったらご覧ください。
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また、知識もつけたいって場合はFPの勉強が簡単すぎず難しすぎずでちょうどいいですよ。
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それでは今回は以上です。