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『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の要約【日本人向け】

『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の要約【日本人向け】

 

『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の要約が知りたい。
日本人向けの投資の考え方が知りたい
そんな疑問に答える記事です。

 

この記事で分かること

  • 『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の要約・感想が分かる
  • 分散投資の考え方が分かる
  • 日本人向けの投資とは何かが分かる

 

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それでは行ってみましょう。

 

 

『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の基本情報【社内研修を公開】

 

まずは『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の基本情報について見ていきます。

書名 :世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意
著者 :加藤 航介
出版月:2020/6/26
出版社:東洋経済新報社
定価 :¥1,595(税込)

 

著者である加藤 航介さんのプロフィールはコチラです。

インベスコ・アセット・マネジメント株式会社グローバル資産形成研究所所長。一般社団法人投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」客員研究員。米国コロンビア大学MBA修了(経営学修士)。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナー、証券アナリスト試験に合格(公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員)。ロンドン、ニューヨークで約10年間生活。コロンビア大学MBAでは、投資のみならず、社会学・歴史などの講義を幅広く履修、グローバル視点での社会のしくみについての見識を高める。大学卒業後、2001年より大手日系資産運用会社にて日本株式アナリストとしてキャリアをスタートし、世界株式アナリスト、世界株式ファンドのファンドマネージャー、プロダクトマネージャーなどに従事。

-扶桑社 著者プロフィールより抜粋-

 

本書は、著者の勤める会社の若手社員へ1年かけて行うレクチャーを分かりやすく凝縮した1冊です。

  • 「投資」という言葉はよく聞くものの
  • その本質がよくわからない
  • だから何をすべきか分からない

そんな人に最適な内容になってます。

 

 

『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の要約

それでは、本書の内容を3つのパートに分けて要約していきます。

  1. まずは人的資産に自己投資
  2. 多くの人は日本への一極集中投資
  3. 日本人が投資すべき資産とは

順番に見ていきましょう。

 

要約①:まずは人的資産に自己投資

1) そもそも投資とは?

そもそも投資は「世の中の豊かさの種」です。

すべての投資は「投資→成長→豊かさ」の流れに乗って動いています。

「驚くほどシンプルで一生使える投資の極意」第1章より引用

 

身近な例で言うと”子育て”も立派な投資です。

  • 親が子どもに「投資」して
  • 子どもが「成長」して
  • 将来「豊かさ」を得る

すべての豊かさは「投資」からはじまるので、何らかの形で誰しもがしていることでもあるのです

そして、投資の規模が「個人→会社→国」と拡がって社会全体が豊かになっていきます。

 

2) 人的資産を考えよう

投資をするうえで、まず考えるべきは「人的資産」です。

人的資産とは

  1. 今後の予想年収
  2. 今後の働ける年数

という2つの要素から、その人の「稼ぐ力」を数値化したものです。

 

人的資産のポイントは、

  • 今いくら持ってるかではなく
  • これからどれだけお金を稼ぐか

ということ。

つまり、若くて健康で働く意思のある人ならそれだけで数億円の人的資産を持っているわけです

 

3) 正しい自己投資

働く意思さえあれば、世の中には何らかの仕事があるものです。

そのためにも、まずは「健康であること」が人的資産の土台になります。

  • スポーツジムに通ったり
  • ランニングシューズを買ったり
  • よく眠れる枕を買ったり

なんかも健康への立派な自己投資です。

 

金融資産で安易にお金を儲けようと考えるよりも、自己投資しつつ人的資産を拡大する方がはるかに確実だと著者は主張しています。

なぜなら社会はみんなの人的資産の集合体だから。

 

人的資産の増え方は、何に自己投資するかで決まります。

自己投資を考えるときのポイントは2つ。

  1. 先々に必要とされるスキルであること
  2. それをできる人がたくさんいないこと

 

要約②:多くの人は日本への一極集中投資

1) 人的資産は国内か海外か

金融資産への投資の前に、人的資産と金融資産をトータルバランスを考える必要があります。

人的資産で補えてない領域にお金を振り分けるということ。

 

そして、投資の基本は「分散投資(バランスをとること)」です。

まずは「国内」「海外」2つのバランスを考えましょう。

人的資産なら、自分の収入の源泉はどこなのか?に目を向けます。

  • 日本の会社に就職して
  • 日本人が顧客で
  • 日本円で給料をもらう

という人が大半ではないでしょうか。

このような場合、人的資産のバランスは国内100%になります。

 

その状態でさらに、

  • 日本の銀行に預金して
  • 日本の会社の株を買い
  • 日本の土地にマイホームを建てる

グローバル時代において、多くの人が日本への一極集中投資をしてるのが現状なのです

 

2) 日本に集中投資する2つの理由

ではなぜ、多くの日本人が国内集中投資をしてしまってるのでしょうか?

理由は大きく2つ考えられます。

  1. 昭和の時代は「日本の枠組みの中で頑張る」のが正解だった
  2. アメリカの投資手法をそのまま日本に適用している

 

理由①:昭和は「日本の枠組みの中で頑張る」が正解だった

バブル崩壊までは世界の中でも日本経済がぐんぐん伸びていた時代が続いていました。

  • 日本の会社に入って
  • 日本でマイホームを買えば
  • 給料も土地の値段も上がり続ける

そんな時代においては、余計なことは考えず日本の中でがんばるのがひとつの成功モデルだったわけです

 

理由②:アメリカの投資手法をそのまま日本に適用している
  • 世界一の経済大国
  • 米ドルは世界の基軸通貨
  • 英語は世界の共通言語
  • 多くのアメリカ企業がそもそもグローバル

そんなアメリカ人には資産を国内・海外に分散する発想がありません

にも関わらず、昨今はこのアメリカンな投資手法がそのまま日本で使われています。

 

要約③:日本人が投資すべき資産とは

1) ポートフォリオで大切な2つのバランス

資産運用のポートフォリオで考えるべきバランスは2つ。

  • 国内資産と海外資産のバランス
  • 安全資産と成長資産のバランス

もちろん、人的資産と金融資産はトータルで考えます。

まずは「それぞれを半分ずつ」のポートフォリオが目安です

「驚くほどシンプルで一生使える投資の極意」第1章より引用

 

2) 多くの人が持ってるのは国内安全資産

一般的に人的資産は3つの要素からつくられます。

人的資産の3要素

  • 働く意思
  • 健康
  • 自己投資

この3要素は基本的に自分でコントロールできるため、人的資産はとても頼りがいのある資産です。

日本はなんだかんだ言っても雇用が安定してるので、日本人の人的資産は世界的に見ると超安定資産と言えます。

そう考えると、大半の日本人は国内安全資産に大きく偏っていることが分かります。

 

3) 海外の成長資産に目を向ける

そんな日本人がポートフォリオのバランスを保つには何に投資すればいいのでしょうか。

  1. 海外資産を増やす
  2. 成長資産を増やす

しかありません。

海外の成長資産の最有力候補は「欧米の大企業の株式」と言われています。

理由は以下の通り。

  • 株式は何百年も実体経済を豊かにしてきた実績のある資産
  • 欧米の大企業は報酬を自社株でもらう経営者が多い
といった感じで、人的資産を加味しつつ金融資産でバランスをとるのが健全なポートフォリオのつくり方なんです。

 

 

『驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』の感想

「投資」と言われるとつい金融資産ばかりに目が行きがちですが、「人的資産」に軸を置いて考えるのが本書の特徴でした。

人生100年時代ということもあり、働く年数は昔よりも確実に増えてくるので人的資産の重要性は疑う余地はありません。

 

また、「世界の中で日本がいまどのような位置づけにあるのか」というグローバル視点の重要性がよく伝わりました。

今のところ、日本の経済規模は世界の6%だそうです。

本書を読むことで、日本への集中投資がいかにバランス悪いかを実感させられるはずです。

 

新入社員とメンターとの会話形式で進むので、初心者にも分かりやすい構成になってるのも嬉しいですね。

  • 投資の「テクニック」や「手法」ではなく
  • 投資や経済の「ベースとなる考え方」が学べる

そんな1冊でした。

 

 

あわせて読みたいオススメ本3選

 

①バビロン大富豪の教え(ジョージ・S・クレイソン)

お金持ちとは、お金をたくさん持ってる人じゃない。

本当のお金持ちとは「お金の増やし方を知ってる人」なのだ

 

- バビロンの黄金の法則 -

世の中に”お金の知恵”と言われるものはたくさんありますが、本書は紀元前から変わらない不変の真理です。

これがkindleunlimitedで読めるなんてコスパ良すぎ。

 

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②『お金の大学』(両学長)

「お金なくして自由なし!」

これが資本主義のリアルです。

 

経済的自由のベースとなる3つの力の養い方が図解でとても分かりやすく学ぶことができます。

  • 貯める力・・支出を減らして貯蓄を増やす
  • 稼ぐ力 ・・収入UPで蓄財ペースを上げる
  • 増やす力・・投資に回して資産運用する

 

また、本書は社会保障や税制度の「仕組み」まで噛み砕いて解説してくれます

アクションプラン+理屈を1冊で学べる本はなかなかありませんよ。

 

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③『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎元)

40万部も売れてるベストセラーです。

 

お金を増やすためには、

  • 何をすればよくて
  • 何をしたらダメか

を非常に分かりやすく、かつ具体的に示しているのが特徴です。

この本も「初心者がプロに教わる」という対話形式でとても分かりやすい1冊です

難しい専門用語も使いません。

 

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まとめ:投資において”本当に”大切なことは何か

まとめます。

  • 健康で働く意思のあればそれだけで多くの人的資産を持っている
  • 日本人の多くは人的資産も金融資産も日本への集中投資
  • そんな日本人は海外の成長資産へ分散投資するのがオススメ

 

投資の本質は「いくら儲けた、損した」ということではなく、人や社会の成長にあります。

それが分かれば、漠然とした不安に包まれていたものが、やさしく希望にあふれたものに感じられるはずです。

 

「投資において”本当に”大切なことは何か」

それを考えながら読むことで、より本書の理解が深まるんじゃないかと思います。

 

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今回は以上です。

 

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