


この記事で分かること
- 罪悪感の16の兆候と7つのタイプが分かる
- 罪悪感が引き起こす行動や問題が分かる
- 罪悪感をなくす自分のゆるしかたが分かる
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それでは見ていきましょう。
もくじ
『罪悪感がなくなる本』の基本情報【読むカウンセリング】

Amazon書籍ページより引用
まずは『罪悪感がなくなる本』の基本情報について見ていきます。
書名 :いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本
著者 :根本裕幸
出版月:2019/6/14
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価 :¥1,540 (税込)
著者である根本裕幸氏のプロフィールはコチラです。
心理カウンセラー、講師、作家。1972年9月6日生まれ。静岡県浜松市出身。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年、プロカウンセラーとしてデビュー。以来、述べ15000本以上のカウンセリングをこなす。2001年、カウンセリングサービス設立に寄与。以後、14年間企画・運営に従事し、2003年から年間100本以上の講座やセミナーをこなす。2015年3月退職し、独立。フリーのカウンセラー/講師/作家として活動を始める。
-Amazon著者紹介情報より抜粋
- 何かと自分を責めて「ダメ出し」しがち
- 他人の期待に「過剰に応えよう」としがち
- がんばってるのに「報われない思い」を抱えがち
これらは、心の中に「罪悪感」があるときによく起こる反応だそうです。
罪悪感があると、自分を罰し不幸への道を”無意識に”選択してしまいます。
自分をゆるして罪悪感を手放す方法を、予約が取れない人気心理カウンセラーが教えてくれます。
『罪悪感がなくなる本』の要約【誰しも持ってる】
それでは、『罪悪感がなくなる本』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。
- 罪悪感の16の兆候と7つのタイプ
- 罪悪感が引き起こす行動や問題
- 罪悪感をなくす自分のゆるしかた
順番に見ていきましょう。
要約①:罪悪感の16の兆候と7つのタイプ
1) 罪悪感の16の兆候
罪悪感は、「自分が悪い」という感情が必ずしもダイレクトに現れるわけではありません。
そのため、普通に生活してるとあまり罪悪感を感じることはないかもですが、実際は”兆候”として潜在的に根付いてることが多いもの。
とはいえ、大なり小なり罪悪感というのは「あって当たり前」なので、その存在を認め共存していくことが重要なのです。
罪悪感の16の兆候
- 自分は幸せになってはいけない気がする
→罪悪感が「お前に幸せになる資格などない」と囁いている - 自分は大切な人を傷つけてしまうと思う
→罪悪感はさらなる罪を要求してくる - 大切なものは自分から遠ざけてしまいたくなる
→大切に思う分だけ遠ざけたくなる - 愛する人と距離が近づくと怖くなり逃げたくなる
→大切な人を自分が傷つけてしまうから - 自分は嫌われていると思う
→きれいな心には戻れないと錯覚する - 自分は迷惑な存在ではないかと思う
→罪悪感はつねに自分を攻撃する - 幸せになることが怖いし信じられない
→罪悪感は自分が悪党だと思い込ませようとする - だれかに愛されるという発想がない
→悪党が愛されるわけがない - だれかの愛を受けとれない
→その愛が自分を傷つける刃に見える - 助けを求めることが苦手
→あなたを苦しめるのが罪悪感の目的 - 自由とは誰かに迷惑をかけることだと思ってる
→罪悪感はあなたを束縛し自由を制御する - 問題が起こると自分のせいだと感じてしまう
→罪悪感は真っ先に自分を責めるよう仕向ける - 自分は毒のような存在だと思ってる
→すべての兆候に言える概念 - うまくいきそうになると潰してしまいたくなる
→罪悪感は幸せや成功を望まない - そもそも何かを壊したい欲求がある
→罪悪感は自分自身を罰し傷つけようとする - 自分は表に立ってはいけないと思っている
→自分は罪を償うべき存在だと思わせる
このような思いを漠然とでも感じてるなら、あなたの潜在意識にも罪悪感がしっかり根付いてる可能性が高いでしょう。
とはいえ、まずは自分の中にその感情があることをしっかり受け止めることから始まります。
2) 罪悪感の7つのタイプ
罪悪感というのは、
- 認識しやすいレベルのものから
- 自分にはあると思えないものまで
さまざまなタイプが存在しますが、多くの問題をつくり出すのは潜在意識の中に根づいた「認識しづらい罪悪感」です。
ここでは、罪悪感の7つのタイプを認識しやすい順から紹介していきます。
① 誰かを傷つけてしまった、壊してしまった
罪悪感と言われて真っ先に思い浮かぶのがこの「加害者の心理」です。
- 友達に暴言を吐いてしまった
- 浮気してしまった
- 仕事で大きなミスをしてしまった
などなど、「自分の言動で相手を傷つけてしまった」という心理ですね。
② 助けられなかった、役に立てなかった
- 仕事のサポートをしたつもりが、かえって足手まといになった
- 元気のない母親をいつも励ましていたが、一向に元気にならない
- 従業員を幸せにするために尽力したが売り上げが伸びない
などなど、「助けたい」「役に立ちたい」と思ってがんばったものの、力が及ばすうまくいかなかった場合の罪悪感ですね。
③ 何もしていない、見捨ててしまった
- 仕事で行き詰まった同僚を様子見していたら大きなトラブルに発展した
- 顔色の悪い部下を「まぁ大丈夫だろう」と何も言わなかったら長期入院することになった
何もしていないだけに、周囲から罪を問われることもないため、ひとり自分を責め続け「あのときこうしてれば・・」という後悔がつきまといます。
④ 恵まれていることへの罪悪感
- 家が裕福なので学校で家のことを話しづらい
- 彼氏がいるのが自分だけなので恋愛話をしづらい
- 高学歴が嫌味にならないよう学生時代の話を避ける
この罪悪感は「嫉妬されることへの怖れ」を生むこともあります。
そうすると、罪悪感を解消するためにダメンズと付き合ったりという行動パターンに流れたりするわけです。
⑤ 自分は毒である、けがれている
- 自分といるのは相手に悪い、と思って距離をとる
- 低い報酬でハードワークしている
- アルコール・ギャンブルに依存する
自分はけがれているという感覚が芽生えると、自分が不幸になる洗濯を繰り返してしまいます。
この感覚は、さまざまな罪悪感の蓄積によるもので自覚しにくいので、本人は幸せになるためにやってたりするのです。
⑥ 親やパートナーから受け継いだ罪悪感
- 「私が親でごめんね」という親の罪悪感が「私が子供でごめんね」と子に受け継がれる
- ハードワークの夫を支えようと妻もハードワークをする
大事な人を助けたいという気持ちが強いため、相手が背負っている罪悪感を自らも背負ってしまいます。
そのため、「自分じゃない人の感情で苦しむ」という、ピンときにくい状態に陥ります。
⑦ 宗教的な罪悪感
- キリスト教には生まれながらに罪を背負っているという「原罪」の考え方があり
- 仏教は、殺生を禁じ慎ましく謙虚に生きることを解いています
つまり、熱心な信者ほど「わたしは罪な存在だ」という罪悪感が芽生えやすいわけですね。
要約②:罪悪感が引き起こす行動や問題
1) 罪悪感が強いほど、自分を正当化する
- 「自分は間違ってない、正しい」と主張したり
- 「おまえのせいだ、おまえが悪い」と責任転換する
罪悪感が強ければ強いほど、この傾向が現れます。
なぜなら、自分に非があることを認めてしまうと、それ相応の謝罪や補償が必要になるから。
そのためには、自分を正当化するしかないのです。
例えば、隣にいる人のコーヒーをこぼしてしまったとします。
その時、少し汚した程度だったら「あ、ごめん!」と言ってすぐ拭くと思いますが、その人のPCが動かなくなったりしたら「そんなとこにコーヒー置くのが悪い」とか言いたくなりませんか?
このように、罪悪感が大きくなると人は非を認めずらくなるのです。
素直に「ごめんなさい」が言えない人がいたら、「あぁ、ホントはすごく罪悪感を持ってるんだな」という目で見てみましょう。
2) 観念が罪悪感を生む
- こうしなければならない
- これはしてはいけない
といった観念(自分ルール・思い込み)を持っていると、それを反してしまったときに強い罪悪感が生まれます。
例えば、「時間は守るべき」という観念を持っている人が遅刻してしまったら強い罪悪感を持ちますが、そんな観念がない人は遅刻しても何も感じませんよね。
そういった「観念」を人は数万個も持っていると言われており、自分にとっては”当たり前”となっているため、その存在にすら気づかないものなのです。
3) 自分の長所から罪悪感が生まれる
人にはさまざまな長所がありますが、罪悪感は自分の長所から生まれることもあるのです。
それは、何かの節でその長所を発揮できなかったときに訪れます。
例えば「後輩の面倒見がいい」という長所を持っているAさんがいたとします。
あるとき自分の仕事が忙しく、後輩を放置していたら、その後輩の仕事がトラブルに発展してしまいました。
面倒見のいいAさんは「忙しくても自分がフォローすべきだった」と罪悪感を覚えてしまいます。
もしAさんに「後輩の面倒見がいい」という長所がなければ、そんなことは考えなかったでしょう。

逆に言えば、自分が罪悪感を覚えた出来事から逆算して、自分の長所を導き出すこともできるわけですね。
要約③:罪悪感をなくす自分のゆるしかた
1) すべての問題は自分が起こしているかもしれない
問題の多くは、「外」からやってくるものです。
このとき、「他人軸」でいると、相手を責めたりするものの、自分から動かなくていい分ある意味で楽です。
とはいえ、「自分のゆるしかた」という観点では、問題は自分がつくり出したものという「自分軸」の考え方が重要になってきます。
なぜなら、自分軸で生きられると、能動的になり人生を前向きに捉えられるから。

たとえば、会社の業績が悪くてリストラされたとします。
- 自分にこれといったスキルもなく
- 住宅ローンを組んだばかりで
- 小さい子どももいる
そんな状況だったら大問題ですね。
一方で、いつか独立起業しようとチャンスをうかがっていた人なら"いい機会だ"と捉えられます。
つまり、リストラを問題として受け止めるかは自分次第ということ。
なかなかすぐにはそんな風に受け止められないかもですが、この主体的な意識がとても大切なのです。
2) 自分軸と自分を責めるは違う
自分軸で考えることで、能動的で主体的に生きれると書きましたが、それは「自分のせいだ」と自分を責めることとは違います。
「喧嘩両成敗」という言葉があるように、すべての問題は50/50で対等だという考え方です。
❌ 自分のせいだ
○ 自分にも原因がある
自分軸で考えるコツ
- 「私は私、他人は他人」と明確な線引きをする
- 「私は・・」「私が・・」と主語を自分にする
- 今できることをする
- 自分を褒めまくる
- 「できること」と「できないこと」の線引きをする
あらゆる問題は「対等」なので、誰かが一方的に悪いと考えない方が前向きに取り組めるものです。
3) 自分のゆるしかた
罪悪感に縛られていると自分を「悪者」として捉え、自分自身への罵倒が激しくなります。
心の中で自分にかけている言葉を他人に言ったら、名誉毀損になりませんか?
ある意味、私たちは思う存分、自分を攻めれるのです。
「自分をゆるす」とは、そういった自分自身への攻撃をやめること。
とはいえ、「やめたいのにやめられない」という人も少なくありません。
そんなとき有効なのが「それが今の私だから」と自分に言ってあげること。
何かミスをして罪悪感が襲ってきても、「それが今の私だもんな、しょうがないよな」と自分を受け入れてあげるのです。
言い換えると、「友だちや後輩と接するように自分と接する」ということでもあります。
『罪悪感がなくなる本』の感想
僕には「自分を責める」という思考が弱いのか、そんなに共感する部分はありませんでした。
読んでいて、「へぇ・・、そーゆー人もいるんだなぁ」というのが率直な感想です。
ただ、自分では気づいてないだけで、心の奥に罪悪感は眠ってるかもしれませんね。
とはいえ、個人的に新たな気づきだったのは、罪悪感が大きいほど自分を正当化しがちということ。
最初は、「どーゆーこと?」と思いましたが、読んでいて大いに納得できました。
明らかに妻が悪いのに全く悪びれないときは、「あぁ、罪悪感あるんだな」と思うようにしてみます。
『罪悪感がなくなる本』とあわせて読みたいオススメ本3選
①『執着を手放して「幸せ」になる本』(根本裕幸)
『罪悪感がなくなる本」と同じ根本裕幸さんの著書です。
- 元カレがずっと忘れなれない
- お金さえあれば安心
- 離婚して今の生活を失うのが怖い
一見バラバラな悩みに見えますが、「執着」という点で共通しています。
悩みの根本は「手放したくない」という思い。
本書は、執着がもたらす不利益や、手放すべき感情、その手放し方法について、分かりやすく学べる1冊です。
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『執着を手放して「幸せ」になる本』の要約【心の癖を直すレッスン】
②『繊細さんの本』(武田友紀)
罪悪感で悩む方には、敏感でストレスを感じやすい「繊細さん」も少なくないはず。
繊細であることは生まれ持った気質なので、「鈍感になればいい」と言われて解決する話じゃないんですよね。
本書は繊細でストレスを感じやすい人が、その感性を大切にしたままラクに生きる方法を書いた本です。
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『繊細さんの本』の要約・感想【もう我慢は終わり、ラクに生きよう】
③『99.9%は幸せの素人』(星渉・前野隆司)
罪悪感を手放すにしろ、手放せないにしろ、
- 果たしてそれが本当に幸せと言えるのか?
- そもそも自分にとって「幸せ」とは何なのか?
- 自分をゆるせれば幸福度は増すのか?
とは思いませんか?
最新の脳科学・心理学に裏付けられた「自分で自分を幸せにするメソッド」が学べる1冊です。
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星渉『99.9%は幸せの素人』の要約【それって本当に幸せなの?】
まとめ:心が洗われる1冊
罪悪感から抜け出せると、
- 不思議なくらい心が軽くなり
- まわりの景色が明るくなり
- 前向きな気持ちが湧き上がり
- 今ここにいることに喜びと感謝が生まれる
そう著者は述べています。
「罪悪感があろうがなかろうが、そのままで十分しあわせを感じられる」

罪悪感と上手に付き合いつつ心を軽くしたい方は、いちど本書を手にとってみることをオススメします。
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今回は以上です。