

そのような疑問に答えます。
もくじ
ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
ファイナンシャルプランナー(FP)とは簡単に言うと「身近なお金の専門家」です。
将来の目標を叶えるための資金計画を「ファイナンシャルプランニング」と言い、ファイナンシャルプランニングには税金・保険・金融・不動産・相続などの様々な知識が総合的に必要となります。
これらの知識を備え、資金計画についてのアドバイスができる専門家がファイナンシャルプランナーです。
老後2000万円問題などをきっかけに、個人の資産形成に対する関心はどんどん高まってきていると感じています。
先日も職場の同僚から、


といった質問がありました。
資金計画に不安を持っている人は実に多いです。
ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強内容
ファイナンシャルプランナーが勉強する内容は以下の6分野です。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
ひとつずつ解説します。
1.ライフプランニングと資金計画
- 住宅資金
- 教育資金
- 老後資金
上記は「人生の3大資金」と言われています。
ここでは、ライフプランニングの手法として「ライフイベント表」「キャッシュフロー表」などを用いて、長期スパンで資金計画を考えることが学べます。
私は、資金計画を立てる際の「6つの係数」がとても苦手でしたが、住宅ローンの計算や資産運用の利回りなどが簡単に算出できるようになるので日常生活でも大いに活用できる係数です。
>>【FP試験対策】6つの係数の超簡単な覚え方をわかりやすく解説
また、健康保険や公的年金といった社会保険の仕組みや内容も勉強します。
2.リスクマネジメント
日常生活には、事故や病気などのリスクが常にあります。これらのリスクが生じたときのダメージを回避・軽減するために対策を立てることをリスクマネジメントと言います。
リスクへの備え=保険について勉強します。
・生命保険
・損害保険
・第三分野の保険(医療・介護保険など)
日本人は、「保険が大好き」「保険に入りすぎ」と言われています。

リスクマネジメントを勉強することで、保険料の仕組みや保障タイプによる特徴が理解できるため自分が加入している保険を見直すこも簡単にできます。
3.金融資産運用
金融や経済の基本から資産運用に関する知識まで学びます。
ここが分かると『金融リテラシーが上がった』と実感できるはずです。
金融・経済の基本
主な経済・景気の指標を勉強します。
・国内総生産(GDP)
・経済成長率
・景気動向指数
・日銀短観
・金利
などの経済用語も学ぶため、日経新聞を読んで内容が理解できるようになります。
「日銀の量的緩和政策って何?」と聞かれても簡単に答えられますよ。
資産運用
預貯金から債券、投資信託、株式、外貨建て商品など幅広く勉強します。
すでに投資をしている人なら興味がある分野だと思いますが、そうでない人も今後投資をする時に必ず役立つ知識が学べます。
例えば、株式投資をする際はPERやPBRなどは必須の知識になりますし、流行りのNISAについてもバッチリ学べます。
>>【初心者向け】資産運用の種類を紹介!少額でも始めるべき理由も解説
4.タックスプランニング
タックスプランニングとは簡単に言うと「税金」のことです。
ここでは主に個人の所得税について勉強します。
所得の種類、控除の内容、税額の計算など、タックスプランニングを勉強することで所得税の仕組みについての知識がとても深まります。
自分の確定申告書や源泉徴収票を見ながら勉強するのも面白いですよ。
自分の所得税がどのように算出されているかが分かることで、どうすれば合法的に所得税を抑えられるかが簡単に分かるようになります。
こういった知恵を身に付けているかどうかで、同じ収入でも手取りに差が出るのだと思います。
>>【税金対策】サラリーマンも節税して手取りを増やす方法10選
5.不動産
不動産売買のポイントや不動産に関する法令・税金について勉強します。
不動産を買う人、売る人、貸す人、借りる人、相続する人、どの立場でも役に立つ知識です。
僕もマイホームを購入する前に勉強しておけばよかったと後悔したのを覚えています。
6.相続・事業承継
相続に関する法律や基礎知識・相続税・贈与税について勉強します。
相続税の仕組みや内容が理解できるので、「孫を養子にする」という謎の行動も理解できるようになります。
特にお金持ちの方は、相続税を最小限に抑える知恵は効果が大きいはずです。
とりあえず、奥さんと愛人じゃ相続の力が全然違うことも学べます。(当たり前ですね。。)
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は大きく2種類に分類されます。
国家資格のFP技能士と民間資格のCFP&AFPです。
国家資格 | 民間資格 |
FP技能士1級 | CFP |
FP技能士2級 | AFP |
FP技能士3級 |
国家資格のFP技能士には資格の有効期限がありませんが、民間資格は2年で更新が必要になります。


難易度は2級FP≒AFP、1級FP≒CFPとされています。
FP技能士3級・2級は独学で合格できる
僕は2019年にFP技能士2級を取得しましたが、FP技能士3級&2級は独学でも十分合格できます。
1級まで独学で取った方もいらっしゃるようですが難易度はかなり高いと思います。
なお、おおよその合格率は以下のとおりです。
FP1級 | FP2級 | FP3級 |
10% | 40% | 70% |
低く感じるかもですが、会社命令で受験させられて勉強していない層が一定数いるはずです。
難関資格ではないので正しい勉強法を継続すれば独学でも必ず合格できます。
仕事としてのファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーを仕事とする場合、大きく企業系FPと独立系FPに分けられます。
企業系FP
企業系FPは銀行・証券会社・保険会社などの金融機関や不動産会社などの企業で従業員として働き、顧客のライフプランの相談に乗ったり商品の説明を行ったりしています。
相談業務や商品説明はFPの資格がないとできない仕事ではありませんが、資格があることで本人の知識が裏付けされ、顧客への説得力もより強くなります。
独立系FP
独立系FPは個人でFP事務所を開業し独立しているFPを言います。
独立系FPの場合、顧客の相談以外にもセミナー講師をしたり雑誌の記事を書いたり書籍を出版したりもします。
まとめ:ファイナンシャルプランナーはお金の教養としては最高
ファイナンシャルプランナーはお金に関する幅広い分野の内容を勉強しています。
資金計画で悩んでいる場合は「身近なお金の専門家」であるファイナンシャルプランナーに相談するのはアリだと思いますが、企業系FPなどは自社の商品を売ることが仕事です。
内容を理解できていない情報弱者から手数料などをたくさん吸い取る金融商品はそこら中に散らばっています。
ファイナンシャルプランナーの知識はそれを生業としない人にとっても自己防衛のために必要な内容だと思います。
今回は以上です。