


この記事で分かること
- 『人生攻略ロードマップ』の要約が分かる
- 人生攻略のための「価値観」が分かる
- 自由を手に入れるための10STEPが分かる

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それでは見ていきましょう。
もくじ
『人生攻略ロードマップ』の基本情報【安定も自由も手に入れる】
まずは『人生攻略ロードマップ』の基本情報について見ていきます。
書名 :人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略
著者 :迫祐樹
出版月:2020/7/31
出版社:KADOKAWA
定価 :¥1,540 (税込)
著者である迫祐樹さんのプロフィールはコチラです。
株式会社スキルハックス代表取締役。1996年生まれ、立命館大学中退。プログラミングや動画編集等を学べるオンラインスクールの受講生はのべ1万人を超える。さらなる事業拡大として、WebサービスのBrainの運営や、美容室・タピオカ屋をはじめとする実店舗経営、メディアの制作および運営事業を展開する。自身の経験から、スキルアップに関するノウハウや、ビジネスマン向けの情報をSNSやYouTubeで発信しており、Twitterのフォロワーは8万人を超える。
-Amazon著者紹介情報より抜粋-
本書では、「人生攻略」を以下4つの自由度が最大化された状態と定義しています。
- 金銭的な自由・・お金の心配を一切しなくていい
- 時間的な自由・・時間的な余裕がある
- 精神的な自由・・嫌だと思うことを一切しなくていい
- 身体的な自由・・心身ともに健康である
23歳の若さで4つの自由を手に入れた迫さんの人生攻略法とはいったいどんな内容なんでしょうか。

『人生攻略ロードマップ』の要約【「個」で自由を手に入れる10の独学戦略】
要約①:人生攻略に必要な5つの価値観
人生攻略の具体的メソッドに入る前に、まずは価値観のアップデートが必要です。
著者の大切にしている価値観は以下5つです。
- 「金銭的に豊かになる」とは、投資⇒回収を高速で回すこと
- 自己投資が最もコスパのよい投資である
- セーフティネットを用意しながら攻めるべし
- 勝ち方を知った上で勝てる戦いを繰り返す
- やりたいことよりも、まずはやれることを増やすべし
知識への投資は重要
著者が強調していたのは「無知がいちばん危ない」ということです。
なぜなら、知識がないと「得をする」どころか「損していること」にすら気づかないから。
選択肢が少ないため「もっといい方法がある」という発想に至らずお金や時間を浪費し続けます。
それが損してることにも気づかないため、知識がある人とどんどん差が開くわけですね。
預金残高が多いのはもったいない
多くの人は真面目にコツコツ貯金して、預金残高が貯まることを是と考えがちです。
ただし、「必要以上に現金を貯めこんでいる状態は、投資⇒回収のサイクルが止まっている」だと著者は言います。
お金は「物や知識や経験に変えるための商品券」と考えて有効に活用することが重要なのです。
とはいえ、これも「投資→回収で増やす」という知識がなくて選択肢が少ないことが原因。
まずは、スキルや収入に結び付く知識を得て「人生の選択肢」を増やすことが先決になります。
要約②:安定も自由も手に入れる10STEP
人生攻略への道のりは大まかに3つのステージに分かれています。
- スキルアップして労働収入を増やす
- 資産性のある事業を運営する
- 働かなくてもお金が入ってくる仕組みをつくる
ただ、これだけでは漠然としているので具体的な10ステップに整理したのが本書の『人生攻略ロードマップ』です。
最終的には「安定と自由が両方手に入った状態」が手に入ると言われています。
安定も自由も手に入る10STEP
- 自分の「必要収入」を洗い出す
- 「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む
- 「ベーススキル」を高める
- 獲得したベーススキルを「収益化」する
- SNSで「ライトな発信」をする
- ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする
- 一部作業を「外注化」して仕事を減らす
- 自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する
- 事業を「分散」する
- 余剰資金を「資産運用」する
では順番に見ていきましょう。
STEP1:自分の「必要収入」を洗い出す
まずは「必要収入」をざっくりでいいので2段階に分けて設定します。
- ギリギリまで生活を切り詰めた最低限の生活費
- 多少の贅沢ができるくらいの生活費
こんな大雑把な必要収入に意味あるのか?という声も聞こえてきそうですが、なんとなくでも
- こんなことをして
- このくらい稼げば
- これくらいの生活ができる
というイメージをするためにも大きな意味があると言います。
STEP2:「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む
「ゼロイチ」で稼ぐとは、自由度の高い人生を歩むために「雇用される」以外のお金の稼ぎ方を経験することです。(0→1円でも自力で稼ぐこと)
とはいえ、ここでの目標額は次STEPである自己投資へのタネ銭5~10万円ほどです。
手っ取り早く稼ぐには、不用品販売やポイントサイトなどが最適です。

STEP3:「ベーススキル」を高める
STEP2で得たタネ銭を元手に、自分の力で稼いでいく礎となる「ベーススキル」を習得する工程です。
迫さんは、習得すべきスキルの条件として次の3点を挙げています。
- 需要が供給を上回っており市場価値が高いスキル
- リモートワークや独立がしやすく働き方の自由度が高いスキル
- 自分がやっていて楽しいと思えるスキル
具体例には
- プログラミング
- 動画編集
- デザイン
- 広告の運用代行
- SNSの運用代行
スキルを最速で身につけて稼げるようになるには次の手順がオススメです。

出典:人生攻略ロードマップ
著者が強調していたポイントは③です。
②で頑張るのも悪くありませんが、お金を払っても学習速度を上げて早く④で稼いだ方が結果的にお金は増えるということです。
STEP4:獲得したベーススキルを「収益化」する
スキルを使ってお金を稼ぐフェーズです。
日本人には「お金儲けは悪」というマインドブロックが働きがちですが、本来「収入の額は価値提供の成績表」であると迫さんは言います。
そして、自分が豊かになるための最短の道は「誠実なビジネス」をして世の中を潤すことです。
そういった意味では、最初は「お金」ではなく「信用」を稼ぐ考え方も重要になってきます。
STEP5:SNSで「ライトな発信」をする
ステップ4までは、スキルの習得と収益化に時間を使うことがメインでした。
ここからは、SNSで情報発信しつつ「自分のスキルを必要としている人を探す」という行為にも時間を割き始めます。
情報発信するメリットは大きく3つあります。
- 仕事の報酬が相場よりも高くなる
- 「収益化」の機会が増える
- 「ファン」や「同士」が増える

そんな疑問にも本書はちゃんと答えてくれます。
SNS初期の効果的な6つの発信テーマ
- 過去の作品集やスキルがわかるツイート
- 過去の経験から得た体験談
- 他の人に教えてあげると役に立ちそうな情報
- 自分の価値観の発信
- 自分が最近挑戦していることの共有
- 発信者自体にファンをつけるための、親しみをもってもらえるツイート
この6つのテーマを回していればフォロワーは増えていくと言われてます。

初期段階ではそう考えて二の足を踏みがちですが、レベルの低さは全く気にすることありません。
なぜなら、仮に自分のレベルが20だったとしても、SNS上の「レベル20に達してない人」はあなたから学ぶことは沢山あるからです。

STEP6:ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする
Twitterには140文字という制限があるように、SNSではひとつのテーマを深堀して発信することには向いてません。
そこでブログやYouTubeを使ってヘビーな発信することで、「考えの一端」だけでなく「考えに至った背景」まで伝えられ、より濃いファンや同士が集まるようになります。
この「濃い同士」がステップ7以降で力になってくれます。

という意見もありそうですが、著者は「有益な情報は出し惜しみせずガンガン無料で発信すべき」だと主張します。
なぜなら、ステップ4でも触れましたが誠実なビジネスは世の中を潤すからです。

STEP7:一部作業を「外注化」して仕事を減らす
STEP6まで来ると、ある程度の事業収益は出ているかもしれませんが、あなたが毎日フル稼働していては「人生攻略」とは程遠い状態です。
特に「時間的自由」が得られません。
ここからは、「自分が働かなくてもお金が入ってくる仕組みをつくる」というステージに入ります。

とはいえ、いきなり全部を丸投げするのは現実的ではありません。
まずは自分の仕事の中で「誰がやっても結果が変わらない仕事」を外注してみることをオススメしています。
経営者はなるべく動かずに少ない労働時間で収益を生むのが美徳、という考えでいいのです。
STEP8:自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する
事業責任者を立て、自分が動かずとも回る仕組みをつくるのが「自動化」ステップです。
「外注化」と「自動化」の違いを記しておきます。
- 外注化・・「事業の一部分」を人に任せる
- 自動化・・「事業そのもの」を人に任せる
自動化の問題は「人」です。
- 無能な人に任せたら事業は失敗するし
- 優秀な人でも事業を乗っ取るかもしれない
そこでSTEP5・6の情報発信が活きてきます。
あなたの価値観に共感してくれた「濃い同士」たちなら妙な裏切りに遭う確率は限りなく低くなるわけです。
STEP9:事業を「分散」する
2020年のコロナショックでは多くの起業家がひとつの事業に依存することのリスクを痛感しました。
事業分散によりリスクを分散させます。
注意点は、総コケしないように異なる事業領域でビジネスすること。
- オンライン系とオフライン系(実店舗)の事業
- 仕入れが必要な事業と不要な事業
といった感じです。

そんな時に頼れるのもやはり「濃い同士」。
STEP9まで来るころには魅力的で優秀な人が周りにたくさんいることでしょう。
STEP10:余剰資金を「資産運用」する
資産運用は、年5%くらいの利回りで「資産を守るため」のものです。
決して「FXで資産を〇倍にする」的なイケイケギャンブル運用ではありません。
本書では「S&P500(アメリカの代表的な500銘柄の株価指数)に連動する投資信託」で運用すれば年5%くらいが現実的と見ています。
年5%と言っても、6,000万円あれば年300万円の利益が出るため、税金を引いても毎月20万円の手取りがあります。
これがセーフティネットとなり精神的自由にもつながるわけです。
とはいえ著者は資産運用について、「余剰資金を銀行に預けるくらいなら資産運用した方がいい」くらいの考えだと言います。
なぜなら、自己投資や事業投資の方が圧倒的に利回りがいいから。
あくまでも優先順位は、
- 自己投資(知識や体験など)
- 事業投資(外注費や広告費など)
- 株式投資・不動産投資
資産運用は年利5%ほどですが、1,000円の本から学んだ知識で年収が10万円増えれば年利10,000%です。
『人生攻略ロードマップ』の書評【「個」の時代の攻略本】
数ある「成功者のノウハウ本」のひとつなので、万能ではないことは理解しておくべきとは思いますが、共感できるところも多かったのでいくつかピックアップしてみます。
書評①:学びにお金をかけるのは大切
本書のステップを実行するかどうかはさておき、自己投資にお金を使うべきという著者の考えは共感できます。
学習速度を上げて、より早くアウトプットの工程に進んだ方が最終的なリターンは大きくなるということ。
僕もブログ作成で使うツールで時間効率を高めるために有料ツールを使うこともあります。
生産性を上げるために「時間をお金で買う」というマインドは誰もが持っておくべきかと。
書評②:誠実なビジネス
成功者のノウハウ本は、細かい部分で見ると著者それぞれに特色がありますが、基盤となる考え方は共通点も多く古代の名著で言われていることだったりします。
本書の中で、「誠実なビジネスは世の中を潤す」という主張がありましたが、これはまさに『論語と算盤』で渋沢栄一が言っていた話。
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渋沢栄一『現代語訳:論語と算盤』第1章「処世と信条」の要約まとめ
やっぱり、本質的な部分はいつの時代も変わらないんだなぁと改めて感じることができました。
書評③:スキルだけでなく経験も収益化できる
情報発信するのはスキルや知識そのものだけでなく「スキルを習得するまでの経験」もまた発信ネタとなります。
僕は自己投資の一環でFPの資格を取りましたが、その際に覚えにくかった「6つの係数」の簡単な覚え方を記事にしたところ毎月それなりのアクセス数が出ています。
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【FP試験対策】6つの係数の超簡単な覚え方をわかりやすく解説!
書評④:「個」の時代の攻略本
『これからは「個」の時代』
なんて言葉をよく耳にするようになった昨今において、本書は「個」のチカラを高めるひとつの最適解とも言えるでしょう。
ちなみに、本書の帯には『読むだけで天才になれる‼』と書いてますが、さすがにそれは無理だと思います。

まとめ:「努力」さえできれば多くの人が人生攻略できる
今回は、迫佑樹さんの著書『人生攻略ロードマップ』の要約/書評をお送りしました。
最後に要点をおさらいして終わりにします。
人生攻略に必要な5つの価値観
- 「金銭的に豊かになる」とは、投資⇒回収を高速で回すこと
- 自己投資が最もコスパのよい投資である
- セーフティネットを用意しながら攻めるべし
- 勝ち方を知った上で勝てる戦いを繰り返す
- やりたいことよりも、まずはやれることを増やすべし
人生攻略への10STEP
- 自分の「必要収入」を洗い出す
⇒ざっくりでいいので2段階 - 「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む
⇒不用品販売やポイントサイトでいい - 「ベーススキル」を高める
⇒需要と自由度があって楽しめるスキルを - 獲得したベーススキルを「収益化」する
⇒収入の額は価値提供の成績表 - SNSで「ライトな発信」をする
⇒6つのテーマを回せばフォロワーは増える - ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする
⇒有益な情報はガンガン無料で発信すべき - 一部作業を「外注化」して仕事を減らす
⇒誰がやっても結果が変わらない仕事から - 自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する
⇒濃い同士なら安心できる - 事業を「分散」する
⇒異なる事業領域でビジネスすること - 余剰資金を「資産運用」する
⇒銀行に預けるくらいなら資産運用した方がいい
サラリーマンが本業の自分にとっては、迫さんの生き方はとても新鮮で参考になる点がたくさんありました。
勘違いしてはいけないのが、本書は決して「ラクして人生を攻略しよう!」というメソッドではないこと。
各STEPを進んでいくには相当な努力が必要なはずです。
とはいえ、努力さえできれば多くの人に再現可能でもあると迫さんは述べています。
人生をよりよくするヒントを得たい方は、いちど本書を手に取ってみることをオススメします。
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【聴く読書】Audible(オーディブル)ってどんなサービス?
今回は以上です。