この記事で分かること
- ブランド人にとっての「仕事」とは
- 己の名をあげる重要性
- 「会社を利用する」という考え方
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それでは見ていきましょう。
もくじ
『ブランド人になれ!』の基本情報
まずは『ブランド人になれ!』の基本情報について見ていきます。
書名 :ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言
著者 :田端信太郎
出版月:2018/7/5
出版社:幻冬舎
定価 :¥1,650 (税込)
著者である田端信太郎さんのプロフィールはコチラ。
LINE株式会社 上級執行役員 法人ビジネス担当。
NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン「R25」を立ち上げ、R25創刊後は広告営業の責任者を務める。その後、ライブドアに入社し、livedoorニュースを統括。ライブドア事件後には執行役員メディア事業部長に就任し経営再生をリード。さらに新規メディアとして、BLOGOSなどを立ち上げる。
LINEなどの広告営業および、LINEビジネスコネクトによるCRM展開など法人ビジネス全般を統括。
-Amazon著者情報より抜粋-
個人の時代が到来し、もはや大企業という看板だけでは生き残れなくなりました。
- 会社の名前ではなく
- 自分の名前で仕事をする
そんな「ブランド人」にならなくてはいけないという話。
それは何も難しいことではなく、会社の奴隷として染み付いた発想や習慣を捨てるだけだと著者は主張します。
『ブランド人になれ!』の要約
それでは、『ブランド人になれ!』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。
- ブランド人にとっての「仕事」とは
- ブランド人は己の名をあげる
- ブランド人は会社を大いに利用する
順番に見ていきましょう。
要約①:ブランド人にとっての「仕事」とは
1) 汗水に価値はない
ブランド人にとっての「仕事」とは「お客様を喜ばせること」それだけです。
仕事は汗水たらして一生懸命やることに価値がある、といった風潮もありますが、著者の田畑さんはそれ自体には一切価値がないと断言しています。
- 汗を流そうが
- 涙を流そうが
- 血を流そうが
誰も喜んでいないければ仕事でも何でもありません。
夜寝る前に「今日1日の自分の仕事は誰を喜ばせたのか?」を考えてみましょう。
仕事がどんなに大変だとしても、それが誰でもできる仕事であれば給料は上がりません。
例えば、炎天下や深夜に交通整理をする仕事はとても大変ですが給料が高いとは言えません。
なぜなら、その仕事は機械でも代替えできる単純労働だから。
- おじさんが必死で棒を振ろうが
- 無表情なロボットが棒を振ろうが
ドライバーにとってはどっちでもいいわけです。
2) ドMからドSへ
多くのサラリーマンが
- 仕事がつらい
- 給料が安い
- 誰からも喜ばれてない
という三重苦にあえいでいるんじゃないでしょうか?
つらい仕事への「我慢料」をもらうだけのドMな労働者生活は今すぐやめましょう。
ブランド人はドSに働きます。
3) 無礼者でかまわない
「年賀状」という20世紀の遺物とは、さっさとおさらばしましょう。
なぜなら、面倒くさいうえに誰も喜ばないから。
面倒くさがることは悪いことでも何でもありません。
面倒くさいからこそ、余計な仕事を削る工夫が生まれます。
- 昔からの慣習だから
- 社会人としての常識だから
そんな言葉を口にし始めた時から人間の退化が始まります。
常識外れでも無礼者でもかまいません。
イノベーションはそこから生まれるものです。
要約②:ブランド人は己の名をあげる
1) 名乗りをあげろ
ブランド人への道は「名乗りをあげる」ところから始まります。
古くから、武士の戦いは戦場で自分の名前を大声で名乗るところから始まっていました。
名乗りをあげている最中に攻撃することは武士の作法としてNGだったそうです。
目の前のチャンスに誰よりも早く「我こそは!」と名乗りをあげる勇気こそ、ブランド人の大切な心構えです。
実際にどう動くかは、それから考え始めても遅くはありません。
早く名乗りをあげ過ぎて赤っ恥をかいたとしても、失うものはたいしてないものです。
2) 何も知らない金魚であれ
金魚が20匹泳いでる水槽の真ん中に透明なアクリル板を入れて片方だけに金魚を寄せ、しばらくすると金魚は向こう側に行けないことに気づき片側だけで暮らすようになります。
すると「どうせ向こう側には行けない」と洗脳され、アクリル板を外したあとも金魚は水槽の片側でしか暮らさなくなるのです。
これを心理学では「学習性無力感」と言います。
では、どうしたら金魚たちは再び水槽全体で泳ぐようになるのでしょうか?
それは、新しい金魚を水槽に入れること。
会社組織で言えば新入社員がこれにあたりますね。
大事なのは、「経験がない」「知識がない」は強みでもあるということ。
会社という組織に染まったサラリーマンは思考停止に陥りがち。
3) 「何を知ってるか」よりも「誰に知られてるか」
現代を生きるブランド人にとって、もはや表面的で形式的なノウハウをいくら蓄積しても大した意味はありません。
なぜなら、そのようなノウハウや知識はググれば秒で分かるから。
それよりも、自分が何を知っていて何に強いかを「誰に知られてるか」の方がはるかに重要になります。
「芸能人格付けチェック」という番組で、何十万円もするロマネコンティと安ワインを飲み比べて、多くの芸能人が間違えていました。
味に大差はないのに値段には数百倍の差があるのは、ロマネコンティに強いブランド力があるから。
名だたるグルメや経営者が「このワインはすごい!」と褒めちぎり、多くの人に知られることで、どんどん価値が上がっていくわけです。
要約③:ブランド人は会社を大いに利用する
1) サラリーマンはノーリスク
独立してフリーランスになったり、起業することだけがブランド人への道ではありません。
サラリーマンであっても、ブランド人として社会に旗印を掲げることはできます。
むしろ、サラリーマンであるからこそホームラン狙いでバットを振りまくることができるわけです。
なぜなら、サラリーマンはノーリスクだから。
サラリーマンなら事業が失敗してもせいぜいクビになるくらいですが、フリーランスなら全責任が自分に降りかかってきます。
- 会社の資産を利用しつつ
- 勝てると思うギャンブルに挑む
サラリーマンなら、この特権を生かさないてはありません。
2) 会社はただの「共同幻想」
仕事の愚痴で酒を飲むアマチュアサラリーマンは「ウチの会社」という主語を使いがちですが、会社とはいったい何を指してるんでしょうか?
- 社長?
- 経営陣?
- 株主?
- 部長?
会社という集合体は、ただの共同幻想に過ぎません。
共同幻想の中でがんじがらめになり、自由になれないアマチュアサラリーマンは永遠にブランド人になれません。
会社は社員のために存在し、社員のためにインフラを準備してくれます。
発想を変えれば、サラリーマンは自分のために組織を利用できる特権があるのです。
フリーランスであれば、デスクもPCも事務所も自分で用意する必要がありますが、サラリーマンなら会社が全部用意してくれます。
3) 上司を共犯者にせよ
とはいえ、若手社員が一人でバットをフルスイングしていてもプロジェクトのスケールはなかなか大きくなりません。
であれば、上司を巻き添えにして共犯者にしてしまいましょう。
思いつきで始めたことも、周りを巻き込むことで社運をかけた一大プロジェクトに発展しうるのです。
どんなにスーパーブランド人であったとしても、たった一人でできることは限られてます。
「クビになってもかまわない」くらいの覚悟があれば、それは周囲に伝わり、その熱は伝播していくものです。
『ブランド人になれ』とあわせて読みたいオススメ本3選
①『トップ5%社員の習慣』(越川慎司)
成果を出すサラリーマンにはシンプルな共通点がありました。
18,000人のビジネスパーソンに対して、
- 定点カメラ
- ICレコーダー
- 対面ヒアリング
などを通じて、トップ5%社員の思考や行動をAI分析した”働き方の結論”です。
ブランド人になるにはトップ5%入りは必須。
-
『トップ5%社員の習慣』の要約・感想【ゴールに向かって即行動】
②『ずるい考え方』(木村尚義)
常識や固定観念はブランド人にとってジャマでしかありません。
『ずるい考え方』は常識に捉われない自由な発想をする「ラテラルシンキング」という考え方です。
人と違うことが大きな価値となる現代において、皆と同じ思考のままでは「その他大勢」として埋もれてしまいます。
常識の枠を外れつつ「その手があったか!?」と言わせる思考法があれば、頭ひとつ抜け出せるかもしれませんね。
-
『ずるい考え方』の要約・感想【一生使えるラテラルシンキング】
③『「やりたいこと」の見つけ方』(八木 仁平)
ブランド人は、会社を利用しつつ自分のやりたいことを実現していきます。
本当にやりたいことは『好きなこと×得意なこと×大事なこと』という自己理解メソッドで見つけることができる、というお話です。
「やりたいこと」が見つかると、成長の無限ループに入れると著者は述べています。
-
『「やりたいこと」の見つけ方』の要約まとめ【自己理解のライザップ】
まとめ:「奴隷の幸福」
まとめます。
- 仕事とは「お客様を喜ばせること」であり、過去の慣習や常識は関係ない
- 知識や経験がなくても、チャンスで名乗りを上げつつ「知られる」ことが重要
- 会社や上司を利用しつつ、フルスイングできるのはサラリーマンの特権
「奴隷の幸福」という言葉をご存知でしょうか?
有無を言わさず強制的に働かされる奴隷は、自分の頭で何をすればいいか考える必要がないことに安心を見つけ幸せを感じるというものです。
終身雇用&年功序列が当たり前だった今までの日本は奴隷でいる方が幸せだったかもしれませんが、世の中は大きく変わり「会社が守ってくれる」というのは完全な幻想となりました。
どんな大企業も変化に対応できないと簡単に潰れる時代です。
- 会社に依存する奴隷として生きるか
- 会社に依存しないブランド人を目指すか
そのヒントを得たい方は、いちど本書を手にとってみることをオススメします。
マンガ版もあるのでよかったらどうぞ。
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今回は以上です。