


この記事で分かること
- たった1%の「報連相」のコツが分かる
- たった1%の「文書作成」のコツが分かる
- たった1%の「時間」のコツが分かる
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それでは見ていきましょう。
もくじ
『たった1%の仕事のコツ』の基本情報【「まじめ」と「みじめ」は一字違い】
まずは『たった1%の仕事のコツ』の基本情報について見ていきます。
書名 :99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ
著者 :河野英太郎
出版月:2012/3/10
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価 :¥900 (税込)
著者である河野英太郎氏のプロフィールはコチラです。
1973年岐阜県生まれ。日本アイ・ビー・エム株式会社グローバル・ビジネス・サービス事業専務補佐 兼 GBSコンピテンシー開発担当マネージャー。1997年東京大学文学部卒業。同水泳部主将。大手広告代理店、外資系コンサルティング会社等を経て、2002年より現職。コンサルティング・サービスからアプリケーション開発・保守までを行うグローバル・ビジネス・サービス事業を束ねるエグゼクティブの補佐と、同事業の全新入社員~3年目社員からなる組織のリーダーを兼務。大企業グループ他複数社の人事制度改革リーダーや、巨大プロジェクトのプロジェクトオフィスリーダーといった豊富な経験を通じて、企業の組織行動変革やコミュニケーション改革、人材育成等を推進。
-Amazon著者紹介情報より抜粋
日本人はマジメな人が多いとよく言われますが、それが裏目に出ることもよくありますよね。
パフォーマンスを最大化するには、「マジメ」に対する考え方に少しだけ工夫を加える必要がある、と著者は言います。

『たった1%の仕事のコツ』の要約【ビジネスマンの基本】
それでは、『たった1%の仕事のコツ』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。
- たった1%の「報連相」のコツ
- たった1%の「文書作成」のコツ
- たった1%の「時間」のコツ
順番に見ていきましょう。
要約①:たった1%の「報連相」のコツ
1) 自信があるように振る舞う
報連相するときに、
- すみません、まだ準備不足なんですが・・
- うまく言えないのですが・・
といった低姿勢から入るのは逆効果です。

ビジネスでも、最初に「自信がある」という暗示をかければ、相手はポジティブな印象から入り、自分の追い風となります。
仮に自信がなくても、わざわざ自分から逆風をつくるような言葉を入れる必要はないのです。
2) 森→木→枝葉の順番で説明する
せっかく自信満々風に話をしても、内容が伝わらなかったら意味ないですね。
分かりやすい説明をするコツは、「森→木→枝葉」の順番で話すこと。
- 森 ・・・話の全体像
- 木 ・・・話のポイント
- 枝葉 ・・・詳細な説明

また、質問された場合は「聞かれたことに答える」ようにしましょう。
当たり前に聞こえますが、意外とできてない人が多いところ。



枝葉から話すとこうなっちゃうわけです。
僕の体感では、上司によく怒られるのはこのタイプ。
3) 3分ください
報連相したいときに限って上司が忙しそう・・。
そんなケースってよくありますよね。


すぐ終わる話だったとしても、これで仕事が滞ってしまいます。
これを避けるのに有効なのが、「3分ください!」と言うこと。
具体的な所要時間を出すことで、圧倒的に受け入れやすくなります。
とはいえ、報連相すべき内容はしっかり吟味し、無駄な時間を取らせないのがマナーです。
「アイツはいつもどうでもいいことを相談してくる」と思われたら3分すら取ってもらえなくなります。
要約②:たった1%の「文書作成」のコツ
1) 全体のシナリオを作成する
文書作成は、いきなり作り始めるのではなく、まずはシナリオ(構成)を考えてからはじめるのが得策です。
シナリオはピラミッド構造になるはずです。
- メインで伝えたいメッセージがあり
- それを支えるサブメッセージがある
- それがさらに細かいパートに分かれる
といった感じ。
シナリオを考えるメリットは2つあります。
- 先に作業すべき部分が見える
- 作業分担ができる
2) ポイントは3つにまとめる
ポイントは大きく3つ。
- AAAAAA
- BBBBBB
- CCCCCC
という感じで明確にまとまっていると、読み手は全体像を把握しやすくなりますよね。
時間がないときは、気になるポイントを先に見ることもできます。
脳科学的にも、「3つ」というのはちょうど覚えやすい数らしいです。
そもそも、内容が整理されていないとポイントは絞れません。
前述の「構造化」にも通じますが、構成を考えるのは文書作成の重要なポイントと言えます。

3) 一貫性を保つ
「資料は見た目よりも中身だ」という主張はごもっともですが、「同じ中身なら少しでも見やすい資料をつくるべき」というのもまた真実。
このとき注意しなければいけないのが「一貫性」です。
混ざりがちな要素
- 年号
→西暦と和暦が混ざりがち - 半角・全角
→全角英数字は縦書きでのみ使用すべき - フォント
→ゴシックと明朝が混在しがち - 配置
→左右対称は「安定感」や「本物感」を与える
細かい部分かもしれませんが、こういった所にこそ最大の配慮をすべきなのです。
それが完成度を高め、自分の評価も高めることにもなります。
要約③:たった1%の「時間」のコツ
1) 他人の時間を無駄にしない
仕事ができるようになると、頼まれる仕事も増えてきますが、マジメな人ほど断らずに自分でこなそうとしがち。
結果的に自分のキャパを超えることになり、期限超過が起こり自分の時間も相手の時間もムダにしてしまいます。
ビジネスにおいて、他人の時間をムダにするのは大きなルール違反です。
自分の限界を超えていると思ったら、至急”タスクの仕分け”をしましょう。
「本当に自分がやるべき仕事」というのは、案外少なかったりします。

2) すぐやる
大きな会議が終わると、まずはホッと一息して「ひとまず今日は帰ってビールだ!」となるのが人情です。
メールが届いても、「後で確認しよう」となりがち。

会議終了直後に簡潔な議事録を送信しておけば数分で済みますが、後日議事録を展開するとなると、それなりのクオリティが求められます。
メールに関しても、「デキる人ほど即レス」というのは有名な話。

3) 早朝型を試してみる
上位職になるほど早朝に仕事をする人の割合が増えます。
なぜなら、早朝に仕事をする方が効率がいいから。
朝は頭も冴えているので処理速度が圧倒的に早いのです。

しかも、早朝なら電話がかかってくることもないので思考に集中できますね。
早朝型に切り替えるコツは簡単です。

僕もブログを書くために早朝を使ってますが、ビックリするほど効率が上がるのでオススメですよ。
『たった1%の仕事のコツ』の感想
「たった1%の人しかしてない」と言うほどレアなことではないと思いましたが、ビジネスマンの基本として共感できる内容でした。
確かに、日本人にありがちな「遠慮」や「忖度」といった生真面目さは、仕事において必ずしもプラスに働くわけではありません。
本書に「摩擦を怖れるな」という著者の言葉がありましたが、全くその通りだと思いました。
対立する考えをぶつけ合わせ、アイデアを発展させる方法論のひとつに「弁証法」というものがあります。

という意見に対し、和をもって尊しをなそうとすると皆が同調して終わりですが、摩擦を怖れずに

と主張する人がいれば、議論は発展し「これって円柱じゃね?」という本物の「和」がつくられたりします。

『たった1%の仕事のコツ』とあわせて読みたいオススメ本3選
①『たった1%のリーダーのコツ』(河野英太郎)
「たった1%の仕事のコツ」と同じ河野さんの著書です。
- リーダーはメンバーより仕事ができなければいけない
- 部下の相談に乗らなくてはいけない
リーダー像をそんな風に思ってませんか?
リーダーには、成績も才能もカリスマ性も必要ないと著者は言います。

1%の仕事のコツを掴んだら、今度はリーダーのコツも吸収してみましょう。
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『たった1%のリーダーのコツ』の要約【リーダーはただの「役割」】
②『コンサル1年目が学ぶこと』(大石哲之)
職種や業界を問わず今後も役立つ普遍的なベーシックスキルをとても分かりやすく学べる良書です。
決してコンサル担当者だけのものではなく、すべてのビジネスパーソンにオススメできます。

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『コンサル1年目が学ぶこと』の要約【ビジネスマンの普遍的スキル】
③『トップ5%社員の習慣』(越川慎司)
効率よく成果を出す人にはシンプルな共通点がありました。
18,000人のビジネスパーソンに対して、
- 定点カメラ
- ICレコーダー
- 対面ヒアリング
などを通じて、トップ5%社員の思考や行動をAI分析した”働き方の結論”です。
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『トップ5%社員の習慣』の要約・感想【ゴールに向かって即行動】
まとめ:デキる人の教科書
まとめます。
- 報連相は、内容を整理しつつ”森”から自信満々に言う
- 文書作成は、一貫性を保ちつつ3つのポイントに整理する
- すぐやる&早起きでお互いの時間を効果的に使う
本書に書いてることは、当たり前のことや些細に感じることばかりかもですが、意外と実行できてる人は少ないんじゃないでしょうか?
一方で、いわゆる「デキる人」というのは、当たり前のことを当たり前に実践できてる人でもあります。
この記事で紹介できたコツはほんの一部です。本書では全部で8つのカテゴリでコツがまとめられています。
- 報連相のコツ
- 会議のコツ
- メールのコツ
- 文書作成のコツ
- コミュニケーションのコツ
- 時間のコツ
- 目標達成のコツ
「デキる人」になるコツを知りたい方は、いちど本書を手にとってみることをオススメします。
マンガ版や図解版もあるのでよかったらどうぞ。
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今回は以上です。