


この記事で分かること
- 『「めんどくさい」がなくなる本』の要約・感想が分かる
- ”行動するのがめんどくさい”の解消法が分かる
- ”人間関係がめんどくさい”の解消法が分かる
- ”何もかもがめんどくさい”の解消法が分かる

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記事を読むのもめんどくさいと思うので「もくじ」をタップすると気になる項目へジャンプします。
もくじ
『「めんどくさい」がなくなる本』の基本情報
まずは『「めんどくさい」がなくなる本』の基本情報について見ていきます。
書名 :「めんどくさい」がなくなる本
著者 :鶴田豊和
出版月:2015/2/20
出版社:フォレスト出版
定価 :¥1,540 (税込)
著者である鶴田豊和氏のプロフィールはコチラ。
行動心理コンサルタント。世界一の情熱発見ツールと呼ばれる「パッションテスト」の日本初の指導者。無名の中小企業で仕事が合わずうつ状態のときに、さまざまな自己分析の末に自分の情熱を見つけ、マイクロソフトに正社員として入社。マイクロソフトの人事として、数千名の面接経験を持ち、さまざまなキャリアに精通。マイクロソフト社内でトップ3%以内の成果を出し、Asia Gold ClubAward を受賞。その後独立し、「情熱と幸せ」をテーマにした講演会・コンサルティングなどを行なっている。これまで延べ5000 名以上をサポートし、天職や夢の実現に導く。講演家としても活躍し、世界的スピーカーたちと同じ舞台に登壇し、気鋭のコンサルタント兼スピーカーとしても注目を浴びている。訳書に『心に響くことだけをやりなさい! 』『ブレイクスルー! 』がある。
-Amazon著者ページより抜粋-
「めんどくさい」という感情は喜怒哀楽・妬みに続く、人間が誰しも持っている第6の感情だと著者は言います。
そして、めんどくさいがなくなると悩みの大半が解決するとのこと。
やる気・モチベーション・根性・忍耐などは使わず、自然に解消できる方法を説いているのが本書の特徴です。
それでは『「めんどくさい」がなくなる本』の要約を見ていきましょう。
『「めんどくさい」がなくなる本』の要約まとめ【程よく自分に甘く】
本書では、「めんどくさい」を以下の3種類に分類しています。
3つのめんどくさい
- 行動するのがめんどくさい
- 人間関係がめんどくさい
- 何もかもがめんどくさい
ひとつずつ見ていきましょう。
①行動するのがめんどくさいを解消する
行動がめんどくさくなる一番の要因は「やる気」や「モチベーション」に頼ってしまうからです。
なぜなら、それらの燃料は短期的にしか機能しないからです。

また、「やる気」や「モチベーション」にはアメとムチが必要になりますが、アメはグレードアップしていかないと効果が薄くなってしまうのも人間の悲しい性と言えます。
代わりに必要なのが以下の2つ。
- パッション(情熱)
- ミッション(人生の目的)
なぜなら、行動が一番続くのは自然体(好きなことをやってる)の時だからです。
本書では、夢や目標を実現している人には2つの共通点があると述べています。
- 望む結果が明確になっている
- 望む結果を実現できると確信している
確信できるようになるには実現を妨げるものを理解する必要があり、それが「めんどくさい」という感情ということです。
多くの人は、「目標を実現できないのは”方法がわからない”から」だと言いますが、本当は「めんどくさい」という感情への対処がわからないから。というのが著者の主張です。
また、”行動するのがめんどくさい”のもうひとつの要因は「”やらなきゃ”という感情」です。
人間の基本的な性質として、「やらなきゃ」といった”義務感”を感じるとそこから逃れようとします。
本書では、「やらなきゃ」に対する4つの対処法を紹介しています。
- やらなきゃいけないことを減らす
- やらなきゃと思わないようにする
- やらなきゃと思ってもいろいろ考えない
- 工夫しつつとにかく行動する

②人間関係がめんどくさいを解消する
夢や目標を実現しようとするときに障害になるのはほぼ人間関係です。
大ベストセラー『嫌われる勇気』でも、全ての悩みは人間関係だと言い切っています。
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10分で分かる「嫌われる勇気」の要約【スラムダンクの画像と共に】
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人間関係のめんどくさいが起こるのは、相手に合わせようとして自分が無理をしていると感じるときです。
自分が少数派の環境に所属しているときは相手に合わせることが多くなりがちです。
逆に、自分の考えが多数派の環境にいるときはありのままの自分でいられるはずです。
ひとつでもいいので自分が多数派でいられる環境に所属するだけでも全然違うと著者は言います。

そんな意見も多いはずです。
本書では、どんな状況でもありのままの自分でいられるようになる方法を2つ挙げています。
- 自分が幸せな状態でいる
- 嫌いな人とうまく対応できるようになる
③何もかもがめんどくさいを解消する
「何もかもがめんどくさい」というのは、
- 自分の感情にフタをして
- ひたすら我慢し続けて
- 疲れ果てた状態
ということ。
そんな時に一番多い勘違いは「ネガティブな感情はよくない」と考えることだそうです。
なぜなら人間は特定の感情にだけ蓋をすることができないので、ネガティブに蓋をするとポジティブにも蓋をすることになるからです。
完璧主義に多いそうですが、自分に厳しい人は他人にも厳しくなります。
まずは程よく自分に甘くしつつしっかりと休息をとりましょう。
- 自分に正直になればそれでいい
- 自分の好きなことをやっていけば
- 幸せがさらなる幸せを引き寄せ
- 人生が好転する
と著者は述べています。
『「めんどくさい」がなくなる本』の感想【めんどくさいだけじゃない】
続いて『「めんどくさい」がなくなる本』を読んだ僕の感想を紹介します。
- 「めんどくさいへの対処」以外も学べる本
- 甘い考えと甘い行動は別
- 習慣化にも通ずる点が多い
ひとつずつ解説しますね。
感想①:「めんどくさいへの対処」以外も学べる本
本書の軸となるテーマは「めんどくさいをなくす」ですが、後半に行くに連れて「嫌いな人との向き合い方」や「幸せとは何か」といった話にも移っていきます。
こういった話に興味がない方にとっては後半は読むのがめんどくさく感じるかもです。
とはいえ個人的に気づきだったのは、「嫌いな人=自分のルールを破る人」という考え。
つまりは自分のルールをアップデートできれば嫌いじゃなくなるということです。
例えば、僕の場合「ナニナニ~?何の話~?」と人の会話に途中参加してもっかい説明させる人が嫌いでしたが、自分のルールをアップデートできればそういう人も受け入れるようになるかもしれないと思えました。

感想②:甘い考えと甘い行動は別
もうひとつ大きな気づきだったのは、”甘い考え”と”甘い行動”は別ということ。
自分に甘い考えを持ったら甘い行動をとる、という勘違いが多いのだそうです。
例えば、”休日にダラダラしてしまった”という行動に対して
- ダラダラした自分を責めたストレスで翌日もダラダラするか
- ダラダラするもの必要な休息と考えるか
同じ行動でも自分に厳しいか甘いかで考え方は全く異なります。
できる人ほど自分にも他人にも甘く、自分を苦しめるルールが少ないそうです。
一見ストイックに見える人は、自分を責めていないから余計なストレスがない分、活動的でクリエイティブでいられるんですね。
感想③:習慣化にも通ずる点が多い
- 筋トレを習慣化したい
- 片付けを習慣化したい
- ランニングを習慣化したい
といった感じで何か習慣化したい事がある方にも本書はとてもオススメです。
なぜなら、”行動するのがめんどくさい”を解消することは習慣化に直結するからです。
本書でも「やり始めるとめんどくさいは薄れる」という事が述べられていますが、ホントにそうだなと日々実感しています。
ブログ書く気がしない日も、実際に手を動かし始めると意外と書けますからね。

習慣化については、別の本でも紹介しているのでよかったらご覧ください。
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『ぼくたちは習慣で、できている』要約・感想まとめ【継続は力なり】
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まとめ:「〜しなきゃ!」とは思わないように...
今回は『めんどくさいがなくなる本』の要約・感想を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
おそらくこの記事に訪れた方はめんどくさがり屋が多いかと思いますが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事では、めんどくさいの解消方法をいくつか紹介してきましたが、決して「〜しなきゃ!」とは思わないようにしましょう。
なぜなら、それじゃまたルールがひとつ増えるだけだから...
- パッションとミッションを抱きつつ
- 程よく自分に甘く生きる
そんな感じがちょうどいいんじゃないでしょうか。
めんどくさがりの方はいちど本書を手に取ってみることをオススメします。
※文章を読むのがめんどくさい、という方にはマンガ版もあるのでよかったらどうぞ。
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今回は以上です。