


この記事で分かること
- 『超一流の雑談力』の要約が分かる
- 雑談の聞き方・話し方・話題の選び方が分かる
- 相手のタイプに応じた対応方法が分かる

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それでは見ていきましょう。
もくじ
『超一流の雑談力』の基本情報【2020上半期1番売れた雑談本】
まずは『超一流の雑談力』の基本情報について見ていきます。
書名 :超一流の雑談力
著者 :安田 正
出版月:2015/5/22
出版社:文響社
定価 :¥1,518 (税込)
著者である安田正さんのプロフィールはコチラです。
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学理工学術院非常勤講師。1990年より法人向け英語研修を始め、現在は英語の他、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍している。大手企業を中心に1700社に研修を行い、一般社員の他に役職者1000人以上の指導実績を持つ。また、東京大学、早稲田大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。本書のテーマ「雑談」は、ビジネスや人間関係の最初の入口であり、信頼関係を築く重要な武器になるが、その効果は広く認知されていない。その状況を憂い、実用性、再現性のあるスキルとして確立させたのが「超一流の雑談力」である。その他の著書に『英語は「インド式」で学べ! 』(ダイヤモンド社)『一流役員が実践している仕事の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)『一流役員が実践してきた入社1年目からできる人になる43の考え方』(ワニブックス)『1億稼ぐ話し方』(フォレスト出版)『ロジカル・コミュニケーション®』『ロジカル・ライティング』『会話の上手さで人生は決まる』(以上日本実業出版社)など多数。
-Amazon著者紹介情報より抜粋-
仕事も人間関係も、すべてはコミュニケーションから始まるのに「雑談」を大事にしている人が少ない。
これは、とても勿体ないことだと著者は言います。
雑談力を高めるメリット
- 自分に対する印象や評価がガラッと変わる
- 仕事が驚くほどやりやすくなり、成果も上がる
- 苦手な人がどんどん減っていき、人間関係で悩まされなくなる
- どんな場所にも顔を出すことができるようになり、よい縁にも恵まれる
- チャンスにも恵まれるので「食うに困る」ことがない
- 表情や気持ちが明るくなってきて、人生が充実しているように感じられる
身体的能力や才能は必要なく、鍛えれば誰でも身に付けられるのが「雑談力」です。
『超一流の雑談力』の要約【人もお金も引き寄せる】
それでは、『超一流の雑談力』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。
- 雑談の「聞き方」「話し方」
- 盛り上がる話題の見つけ方
- 相手のタイプに応じた雑談方法
順番に見ていきましょう。
要約①:雑談の「聞き方」「話し方」
1) 相手が自然と語り出してしまう質問
「質問」は雑談を広げるための最重要ポイントです。
会話を広げつつ、相手に気持ち良くなってもらうのに最適な質問が「何か特別なことをされてるんですか?」です。
なぜなら、人は髪型やアイテムなどのこだわりを他人に気づいて欲しいという欲求があるから。
その欲求を刺激すれば、まんざらでもない様子で話し出す人がほとんど。
- オシャレな人なら洋服や靴などに
- スリムな人なら食事や筋トレなどに
- 肌が綺麗ならスキンケアなどに
相手のことをよく知らなくても、見た目からある程度こだわりは感じられるはずです。
2) あいづちの「さしすせそ」
相手が話してくれたら大事になるのが「あいづち」です。
なぜなら、人は自分の話を聞いてもらえると安心する生き物だから。
あいづちも単に「なるほど・・。」「そうですね・・。」だけだと不十分です。
ポイントは、相手の話に対し「自分がどう感じたか」を示すあいづち。
本書では、汎用的に使える『あいづちの「さしすせそ」』が紹介されています。
あいづちの「さしすせそ」
- さ・・さすがですね
- し・・知らなかったです
- す・・素敵ですね
- せ・・センスいいですね
- そ・・それはすごいですね
3) 軽い失敗談で程よく自己開示する
雑談の基本は「相手の話を聞くこと」で、自分2:相手8くらいで話すのが理想的と言われてます。
とはいえ、目の前の人が何者か分からない状態では相手も安心してコミュニケーションが取れないのが普通。

自己開示の方法として著者がオススメしているのが「失敗談を話す」ということ。
とはいえ、「人間的に大丈夫か?」と思われるようなヘビーな話はNGです。
ちょっと親近感を持たれるくらいの「軽い失敗談」を心がけましょう。
また、声の高さも印象を左右します。

要約②:盛り上がる話題の見つけ方
1) 雑談の「タテ」と「ヨコ」
雑談で大切なのは相手をのせること。
基本的には相手に合わせつつ盛り上がりやすい空気を作るものです。
このとき大事な考え方が会話における「タテ」と「ヨコ」の軸です。
- タテの軸・・・会話の深さ
- ヨコの軸・・・何を話題にするか
様々な話題を振りつつ(ヨコ展開)相手がノってきたところでその話題を掘り下げます。(タテ展開)

出典:超一流の雑談力
僕の勝手な例えですが、読んでいて「サッカーと似てるな」と思いました。
- ゴールという目的があって
- 横のパスでつなぎつつ
- チャンスがあれば縦パスで前に進む

2) 雑談に適したテーマ
ではどんな話題をふればいいでしょうか。
著者は、誰にでも当てはまるような当たり障りのない話題でいいと言います。
天気・健康・趣味・ニュース・仕事・出身地などなど、日常のありふれたところからで構わないのです。
一方で、雑談に相応しくない話題もあります。
政治・宗教・下ネタあたりが代表的です。
これらの話題はうまくハマれば一気に距離を縮められますが、諸刃の剣です。
特に「議論」をするのは最も危険と言われています。
論破してもされても良い関係にはならないでしょう。

要約③:相手のタイプに応じた雑談方法
コミュニケーションは「生モノ」です。
「超一流」の雑談に仕上げるためには、相手によって微妙に話し方や話題を変える必要があります。
ここでは、人の性格を大きく5タイプに分けて対応方法を解説します。
1) 言いたいことをハッキリ言う「ボス」タイプ
「ボス」タイプの特徴
- 話のテンポが早い
- 興味がある話にはどんどん食いついてくる
- 会話の途中でもさえぎって質問をしたりする
- 目の奥が鋭く、品定めするような雰囲気がある
- 腕を組みながら人の話を聞いている
ボスタイプは基本的にムダな話を嫌いがち。
他愛もない雑談をしても「で、話は何なの?」と結論を求められます。
対策は以下の通り。
- 相手にメリットのある話をして興味を惹きつける
- プライドが高い人が多いので上手に褒める
一見コワモテですが、親分肌なので懐に入ってしまえばとても面倒見のいいタイプでもあります。
2) マイルドな「いい人」タイプ
「いい人」タイプの特徴
- 「感じのいい」印象がある
- よくうなずいて人の話を聞く
- ややゆっくりめのテンポで話し、反応も遅め
- やや話が長く、結論よりもプロセスを話す
- 相手を否定するような言葉を使わない
「いい人」タイプは基本的に優しく寛容な人が多いので雑談がしやすいタイプです。
その反面、決断力に乏しい人も多くビジネスシーンでは「なかなか本題に進まない」「回答を得られない」という事態も起こります。
言い方を変えると「頼りない」と見えるところもあるかもしれません。
対策は以下の通り。
- ある程度の「押しの強さ」も必要
- とはいえ焦って会話のテンポは上げすぎない
強すぎず、弱すぎず、ギリギリの強さで押すのがいいそうです。
3) 賢い話し方をする「分析家」タイプ
「分析家」タイプの特徴
- きちっとした雰囲気がある
- やや反応が薄く、淡々としている
- 冷静な受け答えをする
- 納得いかないことは何度でも質問をする
- 細かい点を気にする
「ボス」タイプと似ていますが、大きな違いは「冷静さ」です。
口数も少ないため雑談が盛り上がらないこともよくありますが、好奇心は強いため実は深く感心してたりします。
対策は以下の通り。
- 相手の知識欲や好奇心を満たす話題にする
- 結論を先に示して整理しつつ話す
4) とにかく明るい「ネアカ」タイプ
「ネアカ」タイプの特徴
- 笑顔で楽しそうに接してくる
- 冗談やユーモアで会話を盛り上げる
- 自分で言ったことにウケる
- 大げさな反応や表現をする
- 相手の話をあまり聞いていない
「ネアカ」タイプは雑談そのものが大好きなので、雑談の雰囲気次第で人間関係の良し悪しが決まったりします。
対策は以下の通り。
- 理詰めではなく、その場が楽しくなる雑談をする
- やや大げさに話したり聞いたりする
- 話が脱線しがちだがそれも楽しむ
5) あまり主張しない「控えめ」タイプ
「控えめ」タイプの特徴
- 人あたりがよく、優しくソフトな印象
- うなずきながら相手の話を聞く
- 「そうですね」と相手に共感する
- あまり自分の意見を言わない
- 主張をしないため目立たない
「控えめ」タイプは想定外のことが起きるのが苦手です。
自分のペースを大事にするので、強引なアプローチは心を閉される可能性もあります。
対策は以下の通り。
- とにかく相手に合わせる
- 急いで関係性を縮めようとしない
『超一流の雑談力』の感想【ビジネスマン向けです】
感想①:ビジネスマン向けの雑談本
ひと言に「雑談」といっても
- 趣味のコミュニティでの雑談
- 近所のコミュニティでの雑談
- 近くも遠くもない親戚との雑談
- たまたま何かで一緒になった人との雑談
などなど、シチュエーションは様々だと思いますが、本書はその中でも「ビジネスシーンでの雑談」にフォーカスした内容になってます。
雑談の先に交渉や営業といったビジネス目的があるため、ただただ他愛もない雑談をしたい人が読むと、

といった感想を持たれるかもしれません。
感想②:タイプ別の雑談方法は納得
本記事でも少し触れましたが、「相手のタイプに合わせた雑談方法」は新たな気づきが多い部分でした。
身近な人を想像しながら読むと「あ〜、確かに」と共感できる点もたくさんあるかと思います。
汎用的なノウハウが書かれた雑談本もいいですが、ピンポイントにターゲットや目的を定めて雑談の応用力を磨きたい方にはオススメできる本ですね。
『超一流の雑談力』とあわせて読みたいオススメ本3選
①『超雑談力』(五百田達成)
タイトルが似てますが別モノです。
ビジネス寄りだった『超一流の雑談力』と比べて、日常の他愛もない雑談ノウハウが書かれています。
- 微妙な間柄の人と
- 適当な話で
- なんとなく親しくなる
雑談とは、そんな「第3の会話」であると著者の五百田さんは言います。
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『超雑談力』の要約まとめ【天気もニュースも時事ネタもいらない!】
②『人は話し方が9割』(永松茂久)
2020年に一番売れた話し方の本です。
- 人は誰もが自分に一番興味がある
- 誰もが自分を認めてほしいと熱望している
- 人は自分をわかってくれる人を好きになる
これがコミュニケーションの3大原則。
話す力は「スキル」よりも「メンタル」ということを学べる内容になってます。
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『人は話し方が9割』の要約【大事なのは「聞き方」と「メンタル」】
③『部下のトリセツ』(浅野 泰生)
「超一流」の方々には多くの部下がいらっしゃるはず。
- 部下が思うように動いてくれない
- 自分の頭で考えようとしない
そんな部下の様子に頭を悩ますリーダーは少なくありません。
部下のマネジメント力と雑談力には、何か通ずるものがある気がします。
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『部下のトリセツ』の要約まとめ【リーダーに必要な行動と考え方】
まとめ:雑談が人間同士のつながりを濃くする
要点をまとめます。
- 相手のこだわりを掘り下げつつ「さしすせそ」でリアクション
- ありふれた話題でヨコ展開しつつチャンスがあればタテ展開
- 雑談が好きタイプと嫌いなタイプがいるので臨機応変に
社会にはあるさまざまな肩書きは狭い世界の話でしかなく、結局は人間同士のつながりの濃さが人生を豊かにすると著者は語っています。
雑談力で人生を変えたい方は、いちど本書を手に取ってみることをオススメします。
マンガ版もあるのでよかったらどうぞ。
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【聴く読書】Audible(オーディブル)ってどんなサービス?
今回は以上です。