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『時間術大全』の要約・感想まとめ【無限の泉を遠ざけろ!】

『時間術大全』の要約・感想まとめ【無限の泉を遠ざけろ!】

 

『時間術大全』の要約・感想が知りたい。
そんな疑問に答える記事です。

 

この記事で分かること

  • 『時間術大全』の要約・感想が分かる
  • 現代人が時間に追われている理由が分かる
  • 時間を有効活用するための4つのステップが分かる

 

この記事を書いている僕は『時間術大全』のワザを取り入れつつブログ作成に時間を注いています。

 

それでは見ていきましょう。

 

『時間術大全』の基本情報

 

まずは『時間術大全』の基本情報について見ていきます。

書名 :時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
著者 :ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー
出版月:2019年6月20日
出版社:ダイヤモンド社
定価 :¥1,760 (税込)

 

著者であるジェイク・ナップ氏とジョン・ゼラツキー氏のプロフィールはコチラ。

ジェイク・ナップ(Jake Knapp)
著術家、IDEO客員研究員。グーグルで、あらゆる仕事を最速化する仕事術「スプリント(デザインスプリント)」を生み出し、Gmailの改良に生かすなど大きく貢献。その後GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナーとして、スプリントをスラックやウーバー、23andMeなどで150回以上にわたり実行し、プロダクト構築を助ける。2017年より現職。現在もレゴ、ニューヨーク・タイムズなどにスプリントをコーチングしている。スプリントは世界中に広まり、国連や大英博物館を含む多くの企業や組織が事業戦略として活用している。著書に世界的ベストセラー『SPRINT 最速仕事術』(ジョン・ゼラツキー、ブレイデン・コウィッツと共著、ダイヤモンド社)がある。

ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)
YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。ハーバード大学、IDEOなどの舞台に100回以上にわたって登壇するなど、スピーカーとしても活躍している。

-Amazon著者ページより抜粋-

 

1分1秒でも長く人々の目を引き付ける仕組みを研究し続けてきた二人が語る”時間術”とは一体どんな戦術なのでしょうか。

それでは本書の要約を見ていきましょう。

 

 

『時間術大全』の要約まとめ【デフォルトを変えよう】

『時間術大全』の要約まとめ【デフォルトを変えよう】

 

では本書の内容を僕なりに以下3つに分けて要約したいと思います。

  1. 現代人はなぜ時間がないのか
  2. 時間を作るにはデフォルトを変えるのが一番
  3. メイクタイムの4つのステップ

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

要約①:現代人はなぜ時間がないのか

本書では2つの大きなチカラがその理由だと言います。

 

一つ目は『多忙中毒』です。

これは、”忙しいのを良しとする考え方”のことです。

  • 大量のメールにあふれた受信BOX
  • スケジュールがびっしり埋まった手帳
  • 誰よりも残業してバリバリ働く自分

もしこれらを”良い事”と捉えているなら、まずはその考えを変えましょうと言っています。

 

二つ目は『無限の泉』です。

これは、スマホのアプリなど「コンテンツが絶えず補充されるもの」を指します。

  • SNS
  • YouTube
  • Netflix
  • テレビ

身に覚えのある人も多いんじゃないでしょうか。

これらは絶え間ない忙しさに供給されるご褒美だと言っています。

僕もYoutubeよく見ます。。

テレビやYoutubeなどの広告ビジネスはユーザーがどれだけ見てくれるか、つまりは「ユーザーの時間をどれだけ奪えるか」が勝負になります。

 

そしてGoogleとYoutubeのご出身である著者のお二人は「どうやって人々から時間を奪えるか」を考えてきたプロフェッショナルというワケですね。

 

要約②:時間を作るにはデフォルトを変えるのが一番

多忙中毒と無限の泉、まずはこのふたつを認識しておかないと、

  • 多忙中毒により絶え間なく仕事をさせられ
  • 無限の泉で絶え間なく気を紛らされる

というループから抜け出せなくなります。

 

ではどうすればこのループを抜け出せるのか。

  • 気合い?
  • 根性?

それは絶対ムリだと本書は断言します。

まともに戦って勝てる相手ではないという事ですね。

 

じゃあどうすればいいの?

 

人々の時間の9割は「デフォルト」で決まってると言われてます。デフォルトとは初期設定のことですね。

無限の泉に気を散らされないためには、この「デフォルト」を変えるのが一番だという事です

 

デフォルトを変える手法を本書では「MAKE TIME(メイクタイム)」と呼んでいます。

 

要約③:メイクタイムの4つのステップ

ではメイクタイムの中身を紐解いていきましょう。

メイクタイムの4つのステップ

この4段階です。

なんだコレ??と言われそうですが要はこうです。

  1. ハイライト:その日の始めに最優先事項を決める
  2. レーザー:無限の泉を遠ざけつつハイライトに集中する
  3. チャージ:集中するためのエネルギーを充電する
  4. チューニング:その日の戦術を振り返り翌日に生かす

 

それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。

 

STEP1:ハイライト(HIGHLIGHT)

ハイライトでは「その日の最優先事項」を決めます。これにより時間を意識的に集中して使えるようになると言います。

ハイライトを選ぶ基準は以下の3つ。

  1. 緊急性・・やらなくてはいけないこと
  2. 満足感・・緊急性はないけどやりたいこと
  3. 喜び・・・1日を振り返って喜びを感じれること

そして、迷った時は「直感」で決めればいいと言っています。

 

STEP2:レーザー(LASER)

レーザー光線のようにハイライトに集中するステップです。

なんだそれだけかよ、と言われそうですがココで邪魔をしてくるのが”無限の泉”の魔力。

 

『無限の泉から距離を取り、如何にしてハイライトに集中するか』

これがこのステップの肝であり、本書の肝でもあります。何しろ著者のお二人はこの”無限の泉”を作っていた側の人間。

本書にはスマホを”気が散らない仕様”にしていく方法が多数紹介されています。

 

STEP3:チャージ(CHARGE)

人間の集中力が続くのはだいたい90分だそうです。

レーザーモードをより継続するためにエネルギーを充電するのがこのステップです。

 

本書で推奨されていたのは「古代人の生活を取り入れる」ということ。

  • たくさん歩いたり
  • リアルフードを食べたり
  • 喧騒から離れたり
  • 夜には暗くなったり

そういう状態です。

あとは個人的にカフェインとの付き合い方はとても発見が多い部分でした。

 

STEP4:チューニング(TUNING)

その日の戦術を振り返って次に生かすステップです。

  • ハイライトに時間を取れたか
  • どれくらい集中できたか
  • どれくらいのエネルギーを使ったか
PDCAサイクルのCheckと似てますね。

 

本書にチューニングシートのサンプルがあったので紹介しますね。

時間術大全_チューニング

 

『時間術大全』を読んだ感想まとめ【人間は不合理】

『時間術大全』を読んだ感想まとめ【人間は不合理】

 

続いて『時間術大全』を読んだ感想を紹介します。

  1. 全部やる必要はない
  2. 自分のHPに対する意識が強くなった
  3. やっぱり人間は不合理な生き物

 

順番に解説します。

 

感想①:全部やる必要はない

本書では、人生が変わる時間ワザとして87種類もの戦術が紹介されていますが、全てを実践すると古代人のような暮らしになってしまいます。

自分に合いそうな戦術がいくつかはあるはずなのでそれをちょっとずつ試していくうちに最適解が見つかると思います。

 

著者自身も「本書は料理本のように使ってみるのがいい」と述べています。料理本のレシピを全部作る必要がないのと同じですね。

一応、87の戦術をタイトルだけご紹介しますね。

人生を変える87の戦術

  1. 書く
  2. デジャブする
  3. 優先順位を明確にする
  4. 雑事をまとめる
  5. やるかもしれないリスト
  6. バーナーリスト
  7. ひとりスプリント
  8. ハイライトを予定に入れる
  9. 予定をブロック
  10. 予定表にブルドーザーをかける
  11. 正直にドタキャンする
  12. ただNOと言う
  13. 1日をデザインする
  14. 朝型人間になる
  15. 夜を「ハイライトタイム」にする
  16. 「もう1つだけ」はナシ
  17. 「気が散らないiPhone」を試す
  18. 「ログアウト」する
  19. 「通知」をオフにする
  20. ホーム画面を「からっぽ」にする
  21. 「腕時計」をはめる
  22. デバイスを置いて帰る
  23. 「朝の巡回」をやめる
  24. 「散漫クリプトナイト」を遮断する
  25. 「事件」を放っておく
  26. 「おもちゃ」を片付ける
  27. 「wifiなし」で飛ぶ
  28. 「タイマースイッチ」でぶった切る
  29. ネットを「解約」する
  30. 「時間クレーター」に気をつけろ
  31. 「見せかけの達成感」に騙されない
  32. 邪魔ものを「ツール」に変える
  33. 「いいときだけ」のファンになる
  34. メールは「1日の終わり」にする
  35. 「メールタイム」を決める
  36. 受信箱を空にするのは「週1回」
  37. メールを「手紙」と思え
  38. 返信は遅く
  39. 「期待」をリセットする
  40. 「送信専用メール」を作る
  41. 「オフライン宣言」をする
  42. 「メールスケジュール」を組む
  43. ニュースを見ない
  44. テレビを「隅っこ」に追いやる
  45. テレビを「スクリーン」に変える
  46. 食べ放題ではなく「アラカルト」にする
  47. 愛しているなら手放してやれ
  48. ドアを閉める
  49. 自分で「締め切り」を作る
  50. ハイライトを「こっぱみじん」にする
  51. 「レーザー・サウンドトラック」を流す
  52. 「目立つタイマー」をセットする
  53. ツールにこらない
  54. 「紙」から始める
  55. 「ふとした疑問」を書き留める
  56. 「ひと呼吸」を意識する
  57. 「退屈」を味わう
  58. 行きづまる
  59. 1日休む
  60. 「一意専心」する
  61. 毎日運動する(でも頑張りすぎない)
  62. 歩き回る
  63. 「めんどくさいこと」をする
  64. 「超短ワークアウト」をねじ込む
  65. 「狩猟採集民」のように食べる
  66. 「セントラルパーク盛り」にする
  67. ハングリーであれ
  68. 子供のように「おやつ」を食べる
  69. 「ダークチョコレート主義」を通す
  70. 「カフェインなし」で目を覚ます
  71. 「疲れる前」にコーヒーを飲む
  72. 「カフェインナップ」をとる
  73. 「緑茶」で力をキープする
  74. ハイライトに「ターボ」をかける
  75. カフェインの「門限」を決める
  76. 「糖」を切り離す
  77. 森と親しむ
  78. 気軽に「瞑想」する
  79. 「ヘッドホン」を置いておく
  80. 「本当に安まること」をする
  81. 仲間と過ごす
  82. 「画面なし」で食べる
  83. 寝室を「寝る部屋」にする
  84. 「日没」を作り出す
  85. すきあらば「仮眠」する
  86. 毎日の「時差ボケ」を防ぐ
  87. 自分の「酸素マスク」を先につける
各戦術の詳細については、ぜひ本書をご覧ください。

 

感想②:自分のHPに対する意識が強くなった

HPはヒットポイント(体力)のことです。

我々のHPはドラクエのように数値化されてるわけじゃないので認識しずらいですが、

  • 朝(寝起き)はアタマが冴えており
  • 夜(特に仕事後)は冴えてない

当たり前だろ!と言われるかもですがホントにそうです。

ブログ書くのは朝に限るなぁと改めて実感しました。

 

感想③:やっぱり人間は不合理な生き物

行動経済学では「人間の不合理な生き物」として考えられています。

  • ダイエット中なのに糖分たっぷりのケーキを食べてしまう
  • ¥500の送料を無料にするために¥1,000のいらない物を購入

身に覚えのある方も多いんじゃないでしょうか。

 

本書で出てきた『無限の泉』も人間の不合理性を利用したものの一種です。

まずは”人間は不合理な生き物”という前提で行動する必要があると思いました。

 

※参考図書です。人間の不合理性がこれでもかっ!という程さらけ出されています。

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今回は『時間術大全』の要約・感想についてまとめてみました。

我々の可処分時間をどれだけ奪えるかに尽力されてきたお二人の言葉に大きな説得力を感じる1冊になってます。

 

ご存知の方も多いと思いますが、今のiPhoneには「スクリーンタイム」という機能があり

  • 1日何回の通知を受け取り
  • 1日何回スマホを持ち上げ
  • どのアプリをどれだけ使っているか

一発で見ることができます。

まずは現状を見つめ直しつつ、通知をオフるなりアプリを消すなりしてみてはいかがでしょうか。

 

-敵を知り己を知れば百戦危うからず-

 

レーザー光線のように集中したい方は本書を手に取ってみることをオススメします。

 

※本を朗読してくれるサービス(audiobook.jp)なら『時間術大全』をプロのナレータ-による朗読で聴くことができます。読書の時間がなかなか取れない方に超オススメですよ!

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今回は以上です。

 

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