この記事で分かること
- 【コンサル流】話す技術が分かる
- 【コンサル流】思考術が分かる
- 【コンサル流】ビジネスマインドが分かる
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それではいってみましょう。
もくじ
『コンサル1年目が学ぶこと』の基本情報【普遍的スキル】
まずは『コンサル1年目が学ぶこと』の基本情報について見ていきます。
書名 :コンサル1年目が学ぶこと
著者 :大石哲之
出版月:2014/7/30
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価 :¥1,650 (税込)
著者である大石哲之さんのプロフィールはコチラです。
1975年東京生まれ。慶応大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、株式会社ジョブウェブの創業をへて、株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役(現職)、株式会社タグボート監査役(現職)、一般社団法人日本デジタルマネー協会理事。現在は、ビジネスコンサルタントとして、経営の支援や、創業などにかかわる一方、海外に移住し、場所・時間・国家にとらわれないライフスタイルを実践し、作家、ブロガー活動を通じて情報を発信している。
-Amazon著者情報より抜粋-
コンサル1年目が学ぶことというのは、
- 職種や業界を問わず
- 今後も役立つ普遍的な
- ベーシックスキル
ということ。
『コンサル1年目が学ぶこと』の要約【ビジネスマンの教科書】
それでは、『コンサル1年目が学ぶこと』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。
- 【コンサル流】話す技術
- 【コンサル流】思考術
- 【コンサル流】ビジネスマインド
順番に見ていきましょう。
要約①:【コンサル流】話す技術
1)結論から話す
「まず結論から話す」
これはビジネスにおけるコミュニケーションの鉄則なので、言うまでもないかもしれません。
結論から言うメリットは、話がシンプルになり短時間で相手に必要な情報を伝えられること。
結論から話す方法論としてPREP法というのがあります。
PREP法
- Point・・結論
- Reason・・理由づけ
- Example・・具体例
- Point・・結論を繰り返して締める
2) 数字と論理で事実を話す
クライアントや上司を納得させるには、数字と論理で事実を話す必要があります。
なぜなら、上の立場の人ほど数字で物事をとらえ合理的に判断するから。
逆に個人の主観的な意見を話しても相手はまず動いてくれません。
- 主観による感情ではなく
- 論理的に数値化された事実
若手であるほど、数値化された事実は武器になります。
3) 相手の期待値を把握する
ビジネスの基本は、相手の期待を超え続けることです。
そのためにはまず相手の期待値を把握する必要があります。
若手のうちは、まず上司の期待を超え続けることが重要になってきます。
期待値の確認ポイント
- その仕事の背景や目的
- 具体的な成果イメージ
- クオリティ
- 優先順位・緊急度
仕事の指示の多くは曖昧です。
だからこそ、相手が求めているレベルを事前に把握しておくだけで成果を出しやすくなるわけです。
要約②:【コンサル流】思考術
1) 雲雨傘の論理
- 黒っぽい雲が出てきたので
- 雨が降り出しそうだから
- 傘を持ったほうがいい
これは事実・解釈・アクションを区別することの例えです。
- 雲が出ている・・事実
- 雨が降りそう・・解釈
- 傘を持ってく・・アクション
大事なのは、雲雨傘の3つを「区別」すること。
なぜなら、事実と解釈が混同したり一部を省略してしまうと、筋の通らない論理になり相手に伝わらないからです。
2) 仮設思考
「もしかしたら、こうじゃないか?」と、間違っててもいいので予想できる範囲で仮説を立てる思考が大切です。
なぜなら、仮説がないと結論が出るまで時間がかかり過ぎて非効率だから。
殺人事件の調査もしらみつぶしに調べるわけではなく、推理に基づき怪しそうなところから証拠集めをしていきます。
自分で考えて意見を持つことはとても重要なのです。
- 間違ってることに気づいたり
- 他人と考えが違うことを認識するのは
- 「自分の考え」があって初めてできること
3) 本質を追求する
情報を集めただけでは考えたことにはなりません。
その先にある「本質」を導いて初めて価値が生まれます。
なぜなら、情報だけがどんなに積み上がっても「だから何?」となるだけだから。
本質を見出すには、情報量ではなく一段高い視点が必要です。
- 携帯電話という概念を取っ払い
- もう一段高い視点から
- 人とデバイスの関わりを考える
「考える」というのは数少ない本質を抽出して磨き上げることでもあります。
そうすると、それまでバラバラに見えていた情報が統合し1本の線につながるはずです。
要約③:【コンサル流】ビジネスマインド
1) ヴァリューを出す
ヴァリューとは、「付加価値」を意味します。
- 相手に対する貢献ができ
- 相手が価値あるものと感じたなら
- その仕事にはヴァリューがある
ということです。
ここで大事なのは、仕事の価値を決めるのは自分ではなく相手であるということ。
自分のやりたいことではなく相手が何を欲してるかが重要です。
2) 喋らないなら会議に出るな
会議で発言しない人の価値はゼロとみなされます。
なぜなら、そういう姿勢は「遠慮や配慮」ではなく「チームに貢献する意思がない」と捉えられるから。
つまらない意見だとしても、自分で考えて絞り出すことが大事です。
社内会議でもその時間の人件費は発生するので、喋らない人にも会社やクライアントはお金を払います。
トーク番組で何も喋らないタレントにギャラを払ってるようなもんですね。
3) Quick & Dirty
直訳すると「素早く、汚く」ということ。
- 時間をかけて完璧を目指すよりも
- 多少汚くてもいいから早くつくる
という考えです。
理由は「時間の問題」と「リスクコントロールの問題」のふたつ。
- 時間の問題
→時間と制度は比例しないので、時間効率を考えると60点で十分 - リスクコントロールの問題
→ギリギリで「方向性が違う」とならないよう早めに開示すべき
『コンサル1年目が学ぶこと』の感想【タイトルが勿体ない】
ビジネスマンとしての基礎力が凝縮された良書でした。
入社当初は覚えなきゃいけない実務が多くて、ベーススキルをちゃんと学ぶ機会って意外とないものです。
本書の内容は、著者の言うとおり15年後でも役立つ普遍的なスキルですね。
失敗例も豊富なので、すでに社会人の方が読んでも「あるある!」と思えるエピソードがたくさんあります。
ベテラン社員にとっては当たり前のことばかりかもですが、若手ビジネスマンは得るものが多いはず。
ただその分、新人コンサル向けのようなタイトルがとても勿体ないと思ってしまいました。
個人的に気に入ったのは「雲雨傘の論理」。
とても分かりやすい例えだったので、今度後輩にドヤ顔で説明しようと思います。
『コンサル1年目が学ぶこと』とあわせて読みたいオススメ本3選
①『トップ5%社員の習慣』(越川慎司)
効率よく成果を出す人にはシンプルな共通点がありました。
18,000人のビジネスパーソンに対して、
- 定点カメラ
- ICレコーダー
- 対面ヒアリング
などを通じて、トップ5%社員の思考や行動をAI分析した”働き方の結論”です。
-
『トップ5%社員の習慣』の要約・感想【ゴールに向かって即行動】
②『科学的な適職』(鈴木祐)
職種や業界を問わない普遍的なベーススキルが手に入ったなら、せっかくなので自分に最適な仕事を見つけたくありませんか?
『科学的な適職』は、自分にピッタリな仕事を科学的根拠をもとに分かりやすく学べる一冊。
10万本もの科学論文を読破してきた著者が、幸福度を最大化する仕事を科学的視点から解き明かします。
-
鈴木祐『科学的な適職』要約・感想【幸福度を最大化する仕事とは】
③『「やりたいこと」の見つけ方』(八木 仁平)
適職選びのヒントとして、こちらもオススメしたい1冊。
本当にやりたいことは『好きなこと×得意なこと×大事なこと』という自己理解メソッドで見つけることができる、というお話です。
「やりたいこと」が見つかると、成長の無限ループに入れると著者は述べています。
-
『「やりたいこと」の見つけ方』の要約まとめ【自己理解のライザップ】
『コンサル1年目が学ぶこと』まとめ
最後にキーワードで振り返りましょう。
- 【コンサル流】話す技術
→結論・数字・論理・期待値 - 【コンサル流】思考術
→雲雨傘・仮説・本質 - 【コンサル流】ビジネスマインド
→ヴァリュー・喋る・素早く汚く
この記事で紹介できたスキルはほんの一部です。
本書には、ここに書ききれないスキルがまだまだ盛りだくさんです。
- コンサル会社に入る方も
- そうでない方も
- 社会人1年目の方も
- そうでない方も
ビジネスマンの基礎力を高めたい方は、いちど本書を手にとってみることをオススメします。
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-
【聴く読書】Audible(オーディブル)ってどんなサービス?
今回は以上です。