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DaiGo著『人を操る禁断の文章術』の要約【これで奴を動かせる】

DaiGo著『人を操る禁断の文章術』の要約【これで奴を動かせる】

 

『人を操る禁断の文章術』の要約が知りたい。
文章であの人を操ってみたい。
そんな疑問に答える記事です。

 

この記事で分かること

  1. 文章における「書かない」3原則が分かる
  2. 人を操る7つのトリガーが分かる
  3. 人を操る5つの文章テクニックが分かる

 

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それでは見ていきましょう。

 

 

『人を操る禁断の文章術』の基本情報【すぐに実践できるメソッド】

まずは『人を操る禁断の文章術』の基本情報について見ていきます。

書名 :人を操る禁断の文章術)
著者 :メンタリストDaiGo
出版月:2015/1/21
出版社:かんき出版
定価 :¥1,540 (税込)

 

ご存じの方も多いでしょうが、著者であるメンタリストDaiGoさんのプロフィールはコチラです。

人の心を読み、操る技術“メンタリズム"を駆使する日本唯一のメンタリスト。テレビ番組への出演多数。外資系企業の研修やコンサル、教育誌への連載なども手掛けている。
主な著書は、『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』(共にかんき出版)、『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『限りなく黒に近いグレーな心理術』(青春出版社)、『ポジティブ・チェンジ』(日本文芸社)ほか。著書累計で100万部を超える。

-Amazon著者ページより抜粋-

 

文章は、「ただ綺麗に書けばいい」というものではありません。

  • 読み手の心を動かし
  • 行動へと導いてこそ

初めてその文章に存在価値が出るのです。

 

もし文章で人を操れたら、誰にどんな行動をさせたいですか?

それをイメージしつつ読んでみて下さい。

 

 

『人を操る禁断の文章術』の要約【感情を揺さぶれ!】

それでは、『人を操る禁断の文章術』の内容を3つのパートに分けて要約していきます。

  1. 書かない3原則で人を操る
  2. 人を操る7つのトリガー
  3. 人を操る5つの文章テクニック

順番に見ていきましょう。

 

要約①:書かない3原則で人を操る

文章を書くうえで土台となる心構えです。

人を操る「書かない」3原則

  1. あれこれ書かない
  2. きれいに書かない
  3. 自分で書かない

この原則を知ることで、なぜ多くの人が人を操れないのかが理解できるはずです。

 

1) あれこれ書かない

あえて文章を短くすることで、読み手の想像力を借りて行動へ導きます。

なぜなら、人は受け取った情報が足りないと想像や予測で判断する習性があるから

 

オムツ売り場にこんな広告コピーがあります。

「今しか見れない姿、残しませんか?」

これを目にしたパパ・ママは、我が子をカメラで撮る自分を想像しますよね。

「カメラを買って」と伝えなくても、カメラを買う行動に結びつくわけです。

 

ポイントは、「自分が何を伝えたいか」ではなく「読み手にどんな行動をしてほしいか」で考えること

  • 「伝わる文章」ではなく
  • 「したくなる文章」です

 

2) きれいに書かない

きれいな文章では人は動きません。

なぜなら、人を動かすのは論理ではなく感情だから。

まじめにきれいに書こうとするほど気持ちがこもらず「表面的な文章」になりがち。

難しい漢字で時効の挨拶とか書いてあっても読みませんよね。

 

❌ 先日オススメしてくれたハンバーグ、噂に違わずおいしかったです。

この間のハンバーグ、ナイフを入れた瞬間、肉汁がジュワッと溢れるおいしさでした。

 

「肉汁がジュワッと」というキーワードによってハンバーグを食べる姿を思い浮かべ、感情が動きやすくなるわけです。

 

3) 自分で書かない

えっ!? どゆこと?? と言われそうですが、要するに

  • 自分の視点で
  • 自分の言葉で

書いてはいけないということ。

なぜなら、書くべきことは自分の中ではなく、相手の中にあるから

  • ターゲットを分析し
  • そこに向けた言葉を選び
  • 文章を作成する
これを「マインドリーディング」というそうです。

 

プロのマーケッターはそうした準備をしつつ、どんな言葉を使えばターゲットに刺さるかを考えて文章にしています。

そもそも、書き手が思うほど読み手は文章をガッツリ読みません

だからこそ「うわっ!これってオレのことじゃん!」と思わせるような文章が力を発揮するんですね。

 

要約②:人を操る7つのトリガー

読み手の感情を動かして行動させるための3原則を理解しても、そもそも文章を読んでもらえなければ意味がありません。

読まれる文章には、「あなたの欲求を満たすものがここにあるよ!」という求心力があります

  • 知りたいという好奇心
  • 悩みを解消したいという願い
  • 損したくないという不安
  • 人に認められたいという心

こうした欲求を満たせそうと思えれば「読みたい文章」となるわけです。

心を動かすトリガーは7つあります。

 

人を操る7つのトリガー

  1. 興味
  2. ホンネとタテマエ
  3. 悩み
  4. ソン・トク
  5. みんな一緒
  6. 認められたい
  7. あなただけの

 

今回は、その中で僕が特に重要と思った3点について掘り下げます。

 

1) 悩み

これを読んだら私の悩みが解決するかも・・。

読み手にそう思わせるのが狙いです。

悩みの9割は「HARM」の4文字に集約されます

  • Health(健康、美容)
  • Ambition(将来、キャリア)
  • Relation(人間関係、結婚、会社)
  • Money(お金)

 

このHARMに「世代」を掛け合わせれば、人の悩みはほぼ大別できるとDaiGoさんは言います。

「お金」の場合

  • 10代 小遣い、バイト
  • 20代 自己投資、貯金
  • 30代 マイホーム
  • 40代 教育費
  • 50代 老後
  • 60代 年金

「HARM」×「世代」で悩みを見抜きつつ、キーワードを入れて文章で示せば、行動につなげられそうですね。

 

2) ソン・トク

人は得するより損することを重く感じる生き物です

  • 全品50%OFF(買うと得する)よりも
  • 満足できなければ全額返金(買っても損しない)

の方が効果が大きいわけです。

そういう意味では、メリットばかりを並べるんじゃなく、ちゃんとデメリットも伝えることが重要になってきます。

そのとき気を付けるべきなのがソン・トクの「順番」です。

  • めっちゃ美人だけど超性格悪い
  • 超性格悪いけどめっちゃ美人

メリットを後に書いた方がポジティブな印象になりますよね?

 

3) あなただけの

  • 「〇〇さんだけに、先に伝えておくね」(特別感)
  • 「まだ部長にも報告してないから内密に」(希少性)

内容はどうあれ、特別感と希少性を持った情報はそれだけで貴重なものに感じられます

「限定販売」「在庫僅少」「本日限り」といった感じで、人はあるものが規制・制限されると欲しくなる心理があるからです。

 

僕は、楽天のダイヤモンド会員なんですが、

「ほかでもないダイヤモンド会員のあなただけに・・」と言われるとつい特典を利用したくなりますね。

きっちり心を動かされてます

 

要約③:人を操る5つの文章テクニック

人を操る5つのテクニック

  1. 書き出しはポジティブに
  2. 何度も繰り返す
  3. 話しかけるように書く
  4. 上げて、下げて、また上げる
  5. 追伸をつける

 

ここでも、僕が特に重要と思った3点について掘り下げていきます。

 

1) 書き出しはポジティブに

「先日はありがとうございました。」

 

文章の書き出しをこれだけで済ませてませんか?

だとしたら、ポジティブな表現を書き出しに加えてみましょう。

「ツカミ」を明るい調子で始めると、それだけで相手の心をつかみ、その先を読んでもらいやすくなります。

なぜなら、初対面の印象は最初の7秒で決まるという「初頭効果」が文章にも言えるから

先日はありがとうございました。
あんなに肉汁がジュワッと溢れるハンバーグは初めてでした!

この1文があるだけで、印象は大きく変わりますよね。

ポイントは、感情や共通の体験をポジティブに表現することです

 

2) 上げて、下げて、また上げる

  • 書き出しはポジティブに上げつつも
  • その後はいったん下げて
  • 最後また上げる

そんなテクニックです。

 

恋は〜♪ ジェットコースター♪

なんて歌もあるように、感情は上下動させることでワクワク感や感動が大きくなります

そのためには、途中でいったん下げる必要があるのです。

思い出してみて下さい。あなたの好きなドラマやマンガにもこの手法は見られませんでしたか?

 

3) 追伸

あらゆる文章の中で、人が最も読み、心に残るのは追伸部分だそうです

「例の件、お疲れさまでした。週末、一杯行く?」

という1文が追伸にあるだけで、文章全体に温かみが出ます。

 

これは心理学で「ツァイガルニク効果」と呼ばれるもので、人は「未完のもの」や「まだ続きがあること」の方が強く記憶に残る現象です

ツァイガルニク効果を使った身近なものが、ドラマやアニメの「次回予告」。

あえて中途半端なダイジェストを最後にチラ見せすることで、「気になる・・。次も見なきゃ。」となるわけですね。

 

 

『人を操る禁断の文章術』の感想

「文章術」に関する多くの本は、

  • 結論から述べる「PREP法」だったり
  • 漢字とひらがなのバランスだったり
  • 接続詞の正しい使い方だったり

を解説しています。

そういった要素ももちろん大事ですが、本書は「人を操る」ことが目的のメンタリズムに溢れた1冊。

どんなにわかりやすく整った文章を書けても相手が行動しなきゃなんの意味もない、という考え方なので、きれいな文章を書きたい人は他の本を参考にした方がいいでしょう。

 

ブロガーや営業職など、文章で相手を動かしたい人にはオススメ、

と言いたいとこでしたが、テレワークの普及でテキストコミュニケーションの重要性が増した昨今では、あらゆるビジネスパーソンにオススメ、

と言いたいとこでしたが、LINEで好きなコを操ることにもつながるので中学生も読むべき1冊です。

 

文章力に自信がある人ほどきれいな文章を書きがちなので、そういう人が読むとよりパワーアップしそうですね

 

 

『人を操る禁断の文章術』とあわせて読みたいオススメ本3選

 

①『伝え方が9割』(佐々木圭一)

「人を操る」という点で共通したものがあります。

伝え方ひとつでノーをイエスに変えることができる、という本です。

 

思ってることをすぐにそのまま口にしがちな人には特にオススメ。

あのコからイエスをもらう方法が分かるかも!

 

あわせて読みたい
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②『神トーーク』(星渉)

感情を動かすには欲求(安心感や自己重要感)を満たす必要がある、というのが『神トーーク』の考え方。

神トーークを活用すれば、人見知りで口ベタの人でも、周囲の人たちがあなたの味方となり自分で考えて動くようになると著者は言います。

 

管理職やリーダ層などの「人を動かす」立場の方には特にオススメです。

子供に言う事を聞いてもらいたいパパ・ママにもオススメ!

 

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③『億を稼ぐ積み上げ力』(マナブ)

文章で億を稼いだトップブロガー:マナブさんの処女作です。

マナブログの毎日更新を1,000日継続し、月収5万円から3,000万円まで伸ばしたマナブさんが、成果を出すための「積み上げ力」を伝授します。

習慣化のノウハウが知りたい方にオススメです。

 

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まとめ:文章が持つ力は無限大

まとめます。

 

人を操る文章3原則

  1. あれこれ書かない
  2. きれいに書かない
  3. 自分で書かない

 

人を操る7つのトリガー

  1. 興味
  2. ホンネとタテマエ
  3. 悩み
  4. ソン・トク
  5. みんな一緒
  6. 認められたい
  7. あなただけの

 

人を操る5つのテクニック

  1. 書き出しはポジティブに
  2. 何度も繰り返す
  3. 話しかけるように書く
  4. 上げて、下げて、また上げる
  5. 追伸をつける

 

「読み手の想像力を膨らませる」

これは文章にしかできないことです。

なぜなら、動画や写真では具現化されてしまうから。

文章が持つ力は無限大なのです。

 

文章であの人を操ってみたい方は、いちど本書を手にとってみることをオススメします

 

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今回は以上です。

 

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