そんな疑問に答えます。
もくじ
投資初心者の失敗あるある7選
結論から言うと、投資初心者の失敗あるあるは以下7つです。
1.ひとつの投資先に集中投資する
2.一度にまとまったお金を突っ込む
3.生活費などの必要資金に手をつける
4.金融機関の窓口で相談する
5.投資の勉強を全くしない
6.暴落時に動揺して積立をやめる
7.億り人を目指す
では順番に見ていきましょう。
1.ひとつの投資先に集中投資する
知ってる人も多いかもですが、投資の世界には『卵をひとつのカゴに盛るな』という超超有名な格言があります。
万が一そのカゴ(投資先)が壊れたらすべての卵(資金)が割れてしまうという警告です。
特にギャンブラー気質の方なんかはハイリターンを狙って集中投資しがちですね。
カゴが壊れることも想定しつつ複数のカゴに分けてリスクを減らしましょう。基本は“分散投資”です。
また、会社を複数に分けても全て国内株式だったりすると分散の効果が弱いと思います。
カゴは複数だけど全部同じテーブルの上にある感じです。テーブルの足が折れたら全部のカゴが崩れます。
なお、テーブルの種類もたくさんあるのでその辺も意識しつつ投資先を選ぶといいでしょう。
・国内株式
・国内債券
・先進国株式
・先進国債券
・新興国株式
・新興国債券
・全世界株式
・米国株式
・コモディティ(金・原油など)
etc
2.一度にまとまったお金を突っ込む
過去の自分も経験しましたが、暴落時に「今が底値!」だと根拠のない自己判断をして大きく買ったらますます値下がりしたことがあります。
分散投資には“投資先の分散”だけでなく“時間も分散”も必要です。
1度に100万円分買うよりも1万円を100回に分けて買付ける感じですね。
日々の値動きを気にせず定期的に買い続けることで価格の平準化が図れます。(これを“ドルコスト平均法”と言います。時間分散する上で必須の法則なのでぜひ覚えておきましょう)
3.生活費などの必要資金に手をつける
よく言われることですが、投資は余裕資金でやるのが原則です。
余裕資金とは、”もしなくなっても生活に困らないお金”を指します。
投資は決して元本保証ではないため、暴落時に資産が半分になったり倒産して株価が0になることも想定しておく必要があります。
必要な生活費まで投資に使ってしまうと、日々の値動きに一喜一憂するようになり冷静な判断ができなくなります。精神衛生上もよろしくないですね。
最初は、投資していることを忘れるくらいの額でちょうどいいと僕は思います。
一般的に、会社員の方なら半年分、自営業の方なら1年分の生活費は最低限残しておくべきと言われています。
余裕資金を増やしたい方は、時間とお金の無駄遣い!年間200万円貯めるためにやめた8つのことで僕が支出を減らした方法を記事にしているのでよかったらご覧ください。
4.金融機関の窓口で相談する
投資を始めようとする初心者がまず向かう先のひとつに金融機関の窓口がありますが、基本的に窓口で勧められる商品は手数料が高いだけのぼったくり商品ばかりです。
例えば、某銀行のWEBサイトにある投資信託ランキングでは、買付手数料3.3%&信託報酬1.8%といったぼったくりファンドが上位にノミネートされています。
買付手数料3.3%&信託報酬1.8%にヤバさを感じない場合は勉強が足りないと言わざるを得ません。まだ、投資を始めない方がいいです。
それでも投資したい場合は勉強もしつつ、以下の条件に当てはまる投資信託を買うようにしましょう。
また、どうしても勉強はしくたくないし自分で選ぶのもイヤという場合は、ロボアドバイザーにお任せで優良先に投資してくれるウェルスナビを利用した方がいいかもしれません。
5.投資の勉強を全くしない
AIが発達した現代では、ロボアドバイザーという便利な投資サービスに丸投げすることも可能になりましたが、最低限”投資の基礎”だけでも勉強した方が将来的に必ずプラスになります。
基礎だけでも学びつつ、自分で投資先を選ぶことで日々の経済ニュースなどにも自然と興味が出ます。
そうなると、あとは勝手に知識が増えてくるようになるので”勉強”という感覚はなくなっています。
僕は現在アラフォー世代ですが、僕くらいの世代で「日経平均って何?」なんて言ってたらちょっと恥ずかしいですよね。
日本はお金の教育をしない文化なので教養とされる基礎知識くらいは自分から取りに行きましょう。
お金や経済の基礎を身に付けるには以下の本がオススメです。
学べるニュースでおなじみ池上彰さんのお金の学校です。お金の基礎から税金や仮想通貨のことまで解説してくれています。
基本的に池上さんの書籍は専門用語などは使わずに誰でもわかる言葉で説明してくれるのが多いのでとても分かりやすいです。
この本なら高校生の頃の自分が読んでも理解できたと思います。
上記よりもさらに対象年齢を下げたバージョンですね。
”そもそもお金とは何か”、”資本主義とは何か”、という事を小さい頃から理解できる本です。
子どものお金教育にも最適だと思います。
6.暴落時に動揺して積立をやめる
ひとたび暴落が起きると、“このまま下がり続けるんじゃないか”的な雰囲気が出てきます。
その雰囲気に飲まれてコツコツ積み立てていたものを中断したり売却するのはもったいなすぎます。
含み損が膨らむのを見ていられない気持ちもわかりますが、単なる“含み”なので売却しなきゃ損は確定しません。
短期売買なら傷が浅いうちに見切りをつける“損切り”という方法もありますが、長期スパンの積立投資においては暴落はバーゲンセールのようなものです。
むしろ下落相場の時は普段の積立プラスαでスポット買いするのも、投資の楽しみ方のひとつだと思います。
7.リスクを考えず「億り人」を目指す
以前、後輩が「FXやってみたい」と言っていたので理由を聞いてみたらビックリしました。
あと”FX”っていう名前の響きがなんかいい感じで‼
怖い怖い怖い怖い怖い。。
億り人を取材した雑誌記事はちょくちょくありますが、あーゆー人はごく一部のプロとかラッキーマンです。
億り人とは
株式やFXなど資産運用で億単位の資産を築いた人のことを俗に”億り人(おくりびと)”と呼びます。
FXは若い世代に人気らしいですが、FXは勝者と敗者の合計額が一致するゼロサムゲームです。
億り人がいるならその分マイナスになっている人たちが必ずいます。
ハイリターンを求めるならハイリスクを覚悟しましょう。
FXはレバレッジをかけることで資金の数倍のお金を動かすことができるためリスクも大きいですよ。
資産運用の種類が知りたい方は、【初心者向け】資産運用の種類を紹介!少額でも始めるべき理由も解説が参考になると思います。
とはいえ投資初心者の一番の失敗は面倒くさがって何もしないこと
上記を読んでそんな風に思った方もいるかもしれません。
昔の自分が読んでも「難しい、めんどくさい、寝よう!」ってなったはずです。
とはいえ、現代においてはビビッて投資を始めないことこそが最も大きな失敗だと思っています。
銀行預金で蓄えておけば資産が目減りすることはないでしょう。
ですが経済がインフレに進めば”お金の価値”が下がります。
インフレとは
インフレとは物価が上がって通貨の価値が下がることです。
例えば、昔は100円で買えた缶コーヒーが今では130円ないと買えません。
100円の価値が缶コーヒー1本よりも低くなった(通貨の価値が下がった)ということになりますね。
実際、日銀は2%のインフレを目指しています。
ほぼゼロに等しい現代の預金金利ではインフレ局面になるとどんどん資産価値が減っていくことになるのです。
幾度の暴落がありつつも長期で見ると世界経済は右肩上がりで成長することは歴史が証明しています。
まずは少額からでも投資を始めることが何より重要だと思います。
投資の始め方について詳しくは、投資のスタート方法おすすめ4選【少額からでも始めるべき】をご覧ください。
投資初心者が失敗しないための投資法
僕が思う最適解は低コストのインデックスファンドで長期積立することです。
インデックスファンドって何?って方はインデックス投資とは?ほったらかし運用で初心者におすすめ!をご覧ください。
投資そのものが趣味のような人には個別株投資などもいいと思いますが、ある程度の知識が必要です。
多忙な現代人にはほったらかしで長期分散ができるインデックス投資が最適です。
インデックス投資がおすすめな理由
・低コストな商品が多い
・一度積立設定すればほったらかしでOK
・専門知識が必要ない
・ファンド単体で分散投資できている
・iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇で利用できる
・ポイントや100円からでも購入できる
・国民の年金積立金もインデックス投資で増やしている
具体的な名前を出すと、eMAXSIS Slimシリーズはバリエーションも豊富で最低水準の低コストのため万人にオススメできるファンドです。
なお、僕が投資しているファンドは【ポートフォリオ公開】30代会社員のインデックス投資スタイルで記事にしてるのでよかったら参考にしてみて下さい。
まとめ:成功を増やすよりも失敗を減らす方が大事
今回は、投資初心者の失敗あるある7選を紹介しました。
1.ひとつの投資先に集中投資する
2.一度にまとまったお金を突っ込む
3.生活費などの必要資金に手をつける
4.金融機関の窓口で相談する
5.投資の勉強を全くしない
6.暴落時に動揺して積立をやめる
7.億り人を目指す
要は、基礎学習しつつ余裕資金で低コスト商品に分散してコツコツ積み立てるべし!って話ですね。
短期で利益を狙うのは”投資”ではなく”投機(ギャンブル)”になります。
上記7つの失敗をしないように立ち回るだけでも長期スパンでならある程度の成績は期待できると思います。
長期運用なら非課税メリットも付いたつみたてNISAが本命なので以下の記事も参考にどうぞ。
参考:つみたてNISAは楽天証券で楽天カード決済がおすすめ【反則級】
『ワタシ、失敗しないので』が口癖のドクターのように、失敗しない投資家になりたいですね。
では今回は以上です。