この記事で分かること
- 『多動力』の要約が分かる
- なぜ多動力が必要なのかが分かる
- 多動力に必要なマインドが分かる
- 多動力の実践方法が分かる
多動力は、多くの仕事をこなす「技術」ではありません。
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それでは見ていきましょう。
もくじ
『多動力』の基本情報【いくつもの異なることを同時にこなす力】
まずは『多動力』の基本情報について見ていきます。
書名 :多動力
著者 :堀江 貴文
出版月:2017/5/27
出版社:幻冬舎
定価 :¥1,540 (税込)
ご存じの方も多いでしょうが、著者であるホリエモンのプロフィールはコチラです。
1972年、福岡県生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万数千人の規模に。2014年8月には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタートした。
-Amazon著者紹介情報より抜粋
多動力とは、「いくつもの異なることを同時にこなす力」です。
- 次から次に興味が移り変わる
- 落ち着きがない
- 飽きっぽい
かつてはマイナスイメージが強かった多動力ですが、これからの時代は逆に必要な能力であるというのがホリエモンの考え方。
『多動力』の要約【Just Do It】
では『多動力』を3つのパートに分けて要約していきます。
- なぜ多動力が必要なのか
- 多動力に必要なマインド
- 多動力の実践方法
要約①:なぜ多動力が必要なのか
インターネット出現前は、特定の人間が独占した技術や情報に価値がありましたが、インターネットの時代ではオープンイノベーションが前提となるので、情報それ自体に価値はなくなります。
「石の上にも三年」といった旧態依然の考えはもう古いと言わざるを得ません。
あらゆる業界のタテの壁がなくなり、フラットに開かれた時代なのです。
そんな時代においては、業界の枠を飛び越えられる「超境者」にチャンスが来るとホリエモンは語ります。
自分をレアカード化する
フラットな時代において必要なのはレアな存在になることです。
ダイヤモンドに価値があるのは「美しい」からではなく「珍しい」から。
なんて方がほとんどじゃないでしょうか。
とはいえ、一つのことに1万時間ほど取り組めば誰でも「100人に1人」の人材にはなれると言われています。
1日6時間なら5年で1万時間です。
そして、さらに別の分野で1万時間取り組めば、100人×100人=1万人に1人の人材になれます。
肩書きを掛け算しつつレアカード化できれば、自分の価値はおのずと上がります。
要約②:多動力に必要なマインド
多動力を身につけるには、土台となるマインドがしっかりしてないといけません。
これまでの常識や固定観念を捨てつつアップデートしていきましょう。
全部自分でやる必要はない
何でもかんでも自分でやっていては、いつまで経っても多動力は身に付きません。
自分がやらなきゃという思いが強い人は、以下の方法でやることの断捨離をしてみましょう。
- 自分のタスクを全て書き出す
- そのうち、他の人でもできることを赤ペンで潰す
- 残ったのが「自分がやるべきこと」
- 赤ペンでつぶしたタスクをやらない方法を考える
特に日本の女性は、「家のことは自分がやらなきゃ」というマインドを持つ人が多いそう。
- 忙しいなら子どもの弁当に冷凍食品を入れてもいいし
- 片付けが苦手なら家事代行サービスを利用すればいい
それが多動力の第1歩です。
常に全力投球する必要はない
完璧主義者は、1つの仕事を何度もやり直してアリ地獄にはまりがちです。
たまに手抜きをするくらいで丁度いいのです。
メッシのような一流選手も、ここぞの場面で結果を出すために試合の大半はサボってます。
目指すべきは「完璧主義」ではなく「完了主義」です。
他人の目を気にする必要はない
多動になるための最大のハードルは「他人にどう見られるか」という感情です。
とはいえ、自分が思ってるほど他人は自分に興味はありません。
失敗して恥をかく勇気さえ持てれば、どんどん免疫ができて行動できるようになります。
多動力に一番必要なのは、知識や仕事術などではなく「感情のフィルターを外すこと」なのです。
大人になる必要はない
全てが未知で好奇心の塊だった3歳児の頃は、誰もが「多動力」に溢れていたはず。
ところが多くの人は大人になるにつれて「やりたいこと」よりも「やらなくてはいけないこと」を優先するよう矯正されてしまいます。
一方で、成功者には好奇心旺盛で3歳児がそのまま大きくなったような人も多いそうです。
「老い」は加齢ではなく、新しいことに興味がなくなった瞬間に始まる、ホリエモンはそう語ります。
要約③:多動力の実践方法
マインドがつかめたら、多動力を実際の生活や生き方に落とし込む方法を見ていきましょう。
まずはひとつのことにハマる
はじめから多くのことをやろうとするのではなく、まずは一つのことにサルのようにハマりましょう。
多動力の源泉は好奇心と集中力です。
そこで培った好奇心と集中力が他のジャンルでも同じように生かされるようになります。
- オール3の成績よりも
- オール1でも何かひとつ5があればいい
そういう考え。
集中力についてはメンタリストDaiGoさんの『超集中力』が参考になるのでよかったらどうぞ。
-
DaiGo著『自分を操る超集中力』の要約まとめ【誰でもデキる】
飽きたらやめる
「飽きる」というのは慣れて余裕が出てきたことの証であり、決してネガティブじゃことじゃありません。
「初心貫徹」という言葉もあるように、ひとつのことを貫き通す価値観は賞賛されがちですが、多動力の観点では「飽きたらやめる」ことが大事です。
なぜなら、どんな分野でも80点までは簡単に行けても100点を目指すと膨大なコストと時間がかかるからです。
- ハマる
- 飽きる
- 次へ移る
そうやって80点取れるものをたくさん持っている人が強い時代なのです。
「自分の時間」を生きる
なんて人も多いんじゃないでしょうか?
そんな人は「他人の時間」を生きていないか考えてみましょう。
- 自分の時間 自分の意志でやりたいことをやってる時間
- 他人の時間 自分の意思とは関係なく何かをやらされてる時間
1日24時間という限られた資源の中から、「他人の時間」を極力排除しましょう。
自分が出席する必要のない会議ならそもそも出なければいいし、出てもスマホで「自分の時間」をつくればいいのです。
『多動力』の感想【自分の時間を生きよう】
感想①:多くのことを「やらない」思考
多動力というタイトル故に「多くのことをやろう」というメッセージに目が行きがちですが、実は「多くのことをやめよう」という意味合いの方が強いと思いました。
なぜなら、僕も含め多くの人は「他人の時間」をなかなか排除できずにいるから。
時間をかければクオリティが上がる、真心を込めれば人に伝わるというのは妄想にすぎない。
何百もの仕事を同時にこなすためには、「自分でやらないこと」を決めるのが大切だ。自分にしかできない仕事以外は、他人に思いっきり任せよう。
この辺の考えは、ホリエモン節で言われると抵抗を持たれるかもしれませんが、『エッセンシャル思考』という本でも強く強調されている話でもあります。
-
『エッセンシャル思考』要約・感想まとめ【99%の無駄を捨てる】
感想②:常識にとらわれない姿勢は学ぶところが多い
- 掃除をするためにホテルに住む
- Twitterで炎上させてテレビで取り上げてもらう
などなど、それってホリエモンだからできることだよね!という具体例は多々ありますが、根本の考え方は共感できる点が多い本でした。
PCもスマホも使えない刑務所からでもメルマガ発信を継続できたホリエモンの行動力にはやはり説得力があります。
古い常識や固定観念に縛られないことの大切さを強く実感しました。
”常識にとらわれない姿勢”で言うと、キングコング西野さんの『革命のファンファーレ』も参考になりますよ。
-
西野亮廣『革命のファンファーレ』要約・感想【君は聞こえてるか?】
感想③:出すぎるくらいのバカが強い
小利口よりもバカであれ、というメッセージもその通りだと思います。
とはいえ、バカの一つ覚えのように本書の内容を実践したら、たちまち周囲から嫌われること請け合い。
- 出る杭は打たれるけど
- 出過ぎた杭は打たれない
出すぎるくらいのバカさが必要なんだと思います。
まとめ:多動力を身につけて夢中で日々を過ごそう
最後に要点をまとめます。
- 多動力は「技術」ではなく「生き方」である
- 自分をレアカード化しつつ価値を高めよう
- 他人の目なんか気にしない永遠の3歳児たれ
- 「自分の時間」でハマる→飽きる→次へ移るを繰り返そう
ホリエモンのトゲのある表現に抵抗感を覚える方もいるかもですが、数十年生きてて凝り固まった脳をほぐしてくれるような本です。
多動力を身につけて毎日を夢中で過ごしたい方は、いちど本書を手に取ってみることをオススメします。
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【聴く読書】Audible(オーディブル)ってどんなサービス?
今回は以上です。